2008年、日(東宝)、カラー、1:1.85、35ミリ上映、35ミリ撮影、103分、日本語
【監督&脚本】矢口史靖
【出演】田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵、田畑智子、寺島しのぶ、岸部一徳、笹野高史、田中哲司、ベンガル、田山涼成、正名僕蔵、平岩紙、中村靖日、肘井美佳、森下能幸、江口のりこ、小日向文世、竹中直人、木野花、柄本明、他
2008/12/06(土)レイト鑑賞、WMC海老名、約30人/約200席
矢口史靖監督は、今や「ハズさずに面白い映画を作る」ことに関して、世界中のどの監督よりも高い確率で出来るのではないだろうか?
それを実現している秘訣は、脚本、芝居、映像などの各要素において、あらを見せずに面白いものを目指すことにおいてひたすら完璧を目指すという、特別なことではない当たり前のことをしているだけのようである。
そんな当たり前のことの具体例はというと、あれだけたくさんの面白い人々が数々のドタバタエピソードで笑わせてくれるというのに、作り手はどの登場人物も見下していないし、それどころか一番とんでもない綾瀬はるかの役ですら最終的には素敵に見えるし、悪役っぽい登場人物でも映画自体を不愉快な印象にさせることはないなど、そんなレベルまで突き詰めている。
映画を楽しく気持ちよいものにするという明確な目的を持っていて、それを実現するために何をどうすればいいかということを全部把握しているようである。
これって当たり前のことのはずだが、実情はというと、ここまで出来ていない映画の方が当たり前だったりするから、「矢口監督が特別凄い」のか?「他の監督が見劣りし過ぎ」なのか?いったいどっち?
(さらに詳しい感想がこちらに載るかもしれない。==> http://www.ceres.dti.ne.jp/~kwgch/kanso_2008.html)