シネサルの「映画のブログ」

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 『未来世紀ブラジル』★★★☆、『バロン』★★★☆ (「でかい映画」に対して「ちっちゃいコメント」はしない)

未来世紀ブラジル
【原題】"Brazil"(意味:劇中に流れる音楽の曲名)
1985年、英=米、カラー、1:1.85、35ミリ上映、35ミリ撮影、ドルビーステレオ、143分、英語(日本語字幕)
【監督&脚本】テリー・ギリアム、他
【出演】ジョナサン・プライス、キム・グライスト、ロバート・デ・ニーロイアン・ホルム、キャサリン・ヘルモンド、ボブ・ホスキンス、ジム・ブロードベンド、他
『バロン』
【原題】"The Adventure of Baron Munchausen"(英語、意味:「ミュンヒハウゼン男爵の冒険」)
1989年、英、カラー、1:1.85、35ミリ上映、35ミリ撮影、ドルビーステレオSR、126分、英語(日本語字幕)
【監督&脚本】テリー・ギリアム、他
【出演】ジョン・ネヴィルサラ・ポーリーエリック・アイドルオリヴァー・リードジョナサン・プライス、スティング、ロビン・ウィリアムズユマ・サーマン、他
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 6月4日(木)の日記未来世紀ブラジル』(★★★☆)のことを考えたと書いたが、その流れであのラストがハッピーエンドだという認識がどのくらい浸透しているかを観るために、一般人の感想が十数人分読める某サイトを見てみた。
 さすがにこの映画は圧倒的に好評だった。
 『未来世紀ブラジル』のすごさに圧倒されたという感じの感想が多かった。
 だったら、テリー・ギリアム監督がその次に作った『バロン』(★★★☆)にも圧倒された人が多いのでは?と思って、調子に乗ってそっちの感想も観に行ったら、やけに冷めた文章が多かった。
 『バロン』ってどういう映画か?と聞かれて、一言で答えるとしたら、とにかく「でかい」映画だということ。
 『ブラジル』にも言えることだが、凡人の想像力の及ぶ範疇をはるかに凌駕する「でかい」世界が、映画という形で現れたのを目の当たりにしたら、その良し悪しは置いておいても、まずでかさに言及するのが当然。
 それなのに、なんか映画を語る上で良し悪しとか正しさを重視して、映画は楽しむものだということを忘れているようなちまちまとした文章にガッカリした。
 例えれば、夏の暑い日にのどが渇いて、屋外の水道の蛇口から直接水をゴクゴク飲んだこともないかその水のおいしさを忘れたような人が、牛乳より高い瓶詰めの水を飲み比べて、どれが旨いとかあんな水飲めないとか語って、「水好き」をきどっているような感じ。
 改めて…「そんなふうにはならない!」と誓ったのでした。