2008年、日本(東宝)、カラー、1:1.85、129分、日本語
【監督】平川雄一朗【原作】劇団ひとり
【出演】岡田准一、宮崎あおい、伊藤淳史、平山あや、緒川たまき、本田博太郎、北見敏之、山本龍二、根岸季衣、生田智子、堀部圭亮、池内万作、戸田昌宏、近藤公園、平岩紙、西田敏行、塚本高史、三浦友和、他
2014/01/10(金)鑑賞、WOWOW放映
<ストーリー>
父を恨みながら借金取りに脅される男、お笑い芸人だった母親のかつての相方を探す娘、子供の頃憧れていた女の子がアイドルになったのでそのファンになった青年、かつて見捨てた息子がプロ野球選手になって再会したホームレスの男、それぞれのエピソードがお互いに絡み合う。
<感想>
お涙ちょうだいのエピソードをそれっぽくしみじみと描いたからといって、観る者の心を揺さぶる作品もあれば、無難に体裁だけを整えただけで何も心に響かないものもある。
本作は後者だった。
いや、さらに突っ込んで言えば、最近の邦画のメジャー作の多くが体よくまとまっている止まりな気がする。
何が両者を分けるかを示すのは難しいが、感覚的に言えば「気合が足りない」「作り手の作品に対する想いが足りない」ということになる。
本作の場合、冒頭の「カッコつけてみました」風の表現など、作り手の本気度が疑しく思えるだけだった。