シネサルの「映画のブログ」

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 『ビフォア・ミッドナイト』 ★★★

【原題】Before Midnight(意味「夜中前」)
2013年、アメリカ、カラー、1:1.85、108分、英語&仏語&ギリシャ語(日本語字幕)
【監督&脚本&製作】リチャード・リンクレイター、他
【出演&脚本】イーサン・ホークジュリー・デルピー、他
2014/02/04鑑賞、ル・シネマ2(約60人/約150席)
<ストーリー>
 9年前、パリを発つはずだったジェシー(ホーク)は結局パリに居続け、セリーヌ(デルピー)との間に双子の娘ができていた。
 家族で旅行でギリシャにいたところに来ていた前の妻との間の息子がアメリカに帰国するのを見送ったジェシーは、息子の近くに居たいのでジェシーに仕事を辞めてアメリカに来てくれないかと言い出したことから、2人の間に波風が立ち始めた。
<感想>
 『ビフォア・サンセット』(2004年)の続編で、もう一度同じような展開で同じような手法だったら面白くないかもしれないと思っていた。
 前作は過去の恋愛と現在を見つめるような作品だったが、本作では家族に対する意識と、人生半ばを過ぎて死ぬまでの人生を意識し始めていて、続編の意義をちゃんと感じられた。

 愛し合う二人が、お互いの関係を明確にしようと話し合ほど、現実とかけ離れたところでの言い合いで気まずくなったり、非現実的な作り話がむしろ現実にとって有益だったりで、人間って自分たちが思っているほど現実をちゃんと見れているのか?恋って幻を見ているようなものなのか?などと、人間の面白おかしいところまで感じさせてくれる映画だった。
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