シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『バイオ兵器実験(生体実験)』」 ★★

【原題】The Test Case(意味「テストケース」)
シーズン3、第14話
1969年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】サットン・ローリー【脚本】ローレンス・ヒース【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、マーティン・ランドー、バーバラ・ベイン、グレッグ・モリス、ピーター・ルーパス、他
2018/02/27(火)17:58再放送、BSジャパン、2018/02/27(火)鑑賞
<ストーリー>
 敵国に金で雇われたベック博士が細菌兵器を開発したので、敵国が使わないように細菌と研究の壊滅を命じられた。
 記者になりすましたシナモン(ベイン)が研究所を訪ね博士にインタビューをした時に、密かにお金で細菌を買うことを持ち掛けた。
 IMFが研究所に忍び込んで、実験台になる政治犯を乗せた車を別のビルに誘導し、政治犯に扮したローラン(ランドー)と彼を連行した軍医に扮したジム(グレイヴス)が入れ替わって、本物の実験棟に向かった。
 ジムは、研究を監督するオルニー大尉に、金髪の女に細菌を買うことの協力をして欲しいと頼まれたと報告し、大尉はシナモンがスパイではないかと思い始めた。
 忍び込んでいたバーニー(モリス)が、人体実験が行われる気密室のガスの噴き出し口をリモコン付きの風船でふさぎ、薬を隠した。
 ローランが気密室に入れられ、ボンベの運搬用のエレベーターの壁にバーニーが穴を開けて、運搬中のボンベを麻酔ガスにすり替えた。
 ボンベが開けられ、ローランは薬を飲んで仮死状態になって、細菌で死んだように見せかけた。
 ローランの遺体を運び出してジムが検死したところローランは死んでおらず、ジムがリモコンで逆流させた麻酔ガスで細菌のような症状で倒れているのを見て、ジムは博士に「研究が失敗したので、細菌を漏らして報酬を持ち逃げし、シナモンと取引するつもりだろ」と詰め寄った。
 危険を感じた博士は、ジムを銃で脅してシナモンのホテルに電話をかけ、細菌のサンプルと報酬を持ち逃げしようとしたところ、電話を盗聴していた大尉の部下に射殺された。
 大尉を病院に搬送する混乱に乗じて、ジムは細菌の保管庫を発火装置で燃やし、IMFはローランを連れて脱出した。
<感想>
 結論から言うと、ストーリーはご都合主義が目立つ。
 タイミングが良すぎて上手くいくとか、用意した装置が敵の施設に偶然にもピッタリ合っているとか。
 中でも、細菌計器で殺されるふりをするために、似たような症状の薬で一時的に心臓を止めるという最重要ポイントが、バレずに済むというのがかなり難しいはず。
 でも、そうしたストーリーの穴は、場合によっては全然気にならないこともあるので、必ずしも致命的な欠点とは限らない。
 でも、上記のように、よりによって最も重要なシーンで「そんなに上手くいくか?」と疑問がわいてしまうのは、やはり問題だと思う。