シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『将軍の仮面をはがせ』」 ★☆

【原題】Hit(意味「ぶつける(?)」)
シーズン7、第9話
1972年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】レザ・バディ【脚本】ダグラス・ワイア【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、バーバラ・アンダーソン、ピーター・ルーパス、他
2018/06/04(月)17:58再放送、BSジャパン、2018/05/30(水)鑑賞
<ストーリー>
 シンジケートのボスのサム・デクスターは、脱税で懲役1年の刑で収監される前日に恋人のヴィッキーの家にいたが、検事補のレイノルズからの電話で、脱税を垂れ込んだのはヴィッキーだと聞き、彼女の車のブレーキを壊して、運転する彼女を車ごと崖から落とした。
 ヴィッキー殺害の証拠入手と、デクスターに代わってシンジケートを取り仕切る影のパートナー「将軍」の正体を突き止めることをジム(グレイヴス)は命じられた。
 ヴィッキー殺しの再調査のためにワシントンから来た検事に成りすましたジムは、デクスターの親友のマードックを取り調べ、レイノルズに「殺人の目撃者がいる」と言った。
 デクスターが収監されている刑務所に、囚人に成りすましたバーニー(モリス)とウィリー(ルーパス)が潜入し、ウィリーがデクスター達と喧嘩してバーニーがウィリーを倒した。
 ヴィッキーとは同郷の知り合いの女に扮したミミ(アンダーソン)をジムとレイノルズが取り調べ、ヴィッキーの家の近くに来た時に殺人を目撃した話をした。
 レイノルズはミミの部屋に行って「お前の証言はデタラメだ」と言って黒幕を聞き出そうとしたが、ミミ目撃は本当だと言い張り、彼と入れ替わりにマードックがミミを脅して吐かせようとしたが、ジムが彼を薬で眠らせた。
 マードックに変装したIMFメンバーのジャックがミミの部屋から通りに出たところでウィリーが彼をひいて殺そうとし、搬送した病室でジャックは「将軍が目撃者をでっち上げて、自分もひき殺そうとした」とジムとレイノルズに言い残して死んだふりをした。
 ジムとレイノルズはデクスターに面会して、デクスターを裏切った将軍の正体を聞こうとしたが答えず、ジムが席を外したすきに残った2人が密談してる録音を証拠にレイノルズをクビにした。
 マードックとレイノルズを失ったデクスターは、脱獄計画のメモを書いていたバーニーと取引して、一緒に脱獄して将軍の所に行った後に刑務所に戻る計画を立てた
 その夜、2人は刑務所の使われなくなった排水トンネルを通って脱獄したが、途中崩れていてIMFの車が待ち構えている出口と別の所に出て、車を奪って将軍のところに向かった。
 これを知ったウィリーは、マードックを縛って将軍の場所を尋問し、マードックが縄をほどいて将軍に電話をかけたところで拘束した。
 デクスターがバーニーと将軍の屋敷に行き、裏切った将軍とバーニーを射殺しようとしたところに、電話番号から屋敷の場所をつきとめたIMFが現われ、屋敷内のコンピュータも押さえた。
<感想>
 終盤、将軍の屋敷へと向かうデクスターを見失うという予定外の展開が意外性があって期待したが、とっさにマードックを使って将軍の屋敷の場所を突きとめる作戦に切り替えたような展開にビックリ。
 だったら、最初からそれをやった方がデクスターを脱獄させるより簡単だし、とっさに思いついた割には、かけた電話番号を遠隔地で探知する装置がつけられていた。
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 でも、この程度の辻褄が合わないのは「スパイ大作戦」にとっては問題にならない。
 それより、特殊兵器がせいぜい変装のマスクぐらいの、ほぼ完全に人力のみによる作戦で、こうなると「スパイ大作戦」としては地味に見えてしまって、面白味に欠けたことの方が残念だった。
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