シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

「スパイ大作戦『不老長寿の泉(怪奇!不老長寿の水)』」 ★☆

【原題】The Fountain(意味「泉」)
シーズン7、第17話
1973年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】バリー・クレイン【脚本】スティーヴン・カンデル【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、リンダ・デイ・ジョージ、ピーター・ルーパス、他
2018/07/17(火)17:58再放送、BSジャパン、2018/07/18(水)鑑賞
<ストーリー>
 シンジケートの幹部のバックマンは、彼に取って代わろうとした幹部のドレイクを拘束し、組織の活動のデータのテープを持ち出して、自分の部下もろともアジトを爆破した。
 左手を失って生き延びたドレイクらから追われるバックマンから、データを奪うことをジム(グレイヴス)は命じられた。
 IMFは、バックマンを高飛びさせるマロリーが操縦する小型飛行機がメキシコ北部の滑走路に着陸したところを待ち受けてマロリーを拘束し、バーニー(モリス)がマロリーに成りすまして、近くの村で待つバックマンに会った。
 2人が乗った飛行機が故障してコントロールを失ったように見せかけ、バックマンが気を失った後にバーニーが元の滑走路に着陸した。
 バックマンが目覚めると、墜落したと見せかけるための飛行機の残骸と脚を怪我したバーニーがいて、2人が山中を歩くと、建物にたどり着いた。
 そこはIMFがでっち上げた「太陽教」という宗教施設で、どんな怪我も治すことができ、バーニーの脚も治って、ケイシー(ジョージ)は100年以上前から若いままの姿だとバックマンに思い込ませた。
 隠し扉の中に入ったケイシーの後をつけたバックマンは、地下に泉があるのを見つけ、ケイシーを問い詰めると、48時間効果のある泉の水を飲み続けて若さを保ち続けて、今は140歳だと言った。
 現れたジムに、バックマンは自分にも水を飲ませることを要求し、ジムは水に睡眠薬を入れて飲ませた。
 バックマンが眠っている間に、彼に特殊メークを施し、目覚めて鏡で自分の顔が若返ったことを確認した。
 そこに、バックマンを追跡したドレイクの部下が現れ、バックマンはケイシーと一緒にドレイクに会いに行くと言った。
 ドレイクの屋敷で、バックマンはドレイクに不老不死の水の話をし、48時間が経ったケイシーに瓶入りの水を与えず、データを返すことと水で腕を治すことと引き換えにドレイクに命乞いをした。
 ケイシーが薬を顔と手に塗って、老婆の姿に変わって死んだように見せかけ、それを見て不老不死の水を信じたドレイクは、まずアメリカ国内のデータの隠し場所にバックマンと向かい、データのテープを取り出したところでIMFと警官隊が突入して全員逮捕した。
<感想>
 今回も、残念ながら「ターゲットが思う通りに行動してくれないと成り立たない作戦」で、かなりご都合主義なストーリーだった。
 「バックマンがドレイクに会いに行くときにケイシーを連れて行くこと」「ケイシーが顔を手に密かに薬を塗るスキがあること」がその代表例
 あと、バックマンが不老不死に惹かれる理由が「健康オタク」だからというのも苦しい。
 特殊兵器が、「一瞬で老ける」という非現実的な薬しかないのも絵的にさびしい。
.
 54歳という設定のバックマンを演じたジョージ・マハリスは1928年生まれで撮影時には44歳。
 「特殊メークで若返った」というストーリーだが、実際には老けメークをして54歳の役に扮したのではないだろうか?