シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『市街地大爆走(市街大追跡)』」 ★★

【原題】Speed(意味「【薬物の名前】スピード」)
シーズン7、第19話
1973年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】ヴァージル・W・ヴォーゲル【脚本】ルー・ショウ【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、リンダ・デイ・ジョージ、ピーター・ルーパス、他
2018/07/24(火)17:58再放送、BSジャパン、2018/07/25(水)鑑賞
<ストーリー>
 違法薬品「スピード」が化学工場から大量に強奪され、首謀者の薬物業者ヒビングが売りさばく前に奪還することをジム(グレイブス)が命じられた。
 ヒビングの娘で、父の悪行に反発して自ら重度の薬物中毒になったバイクレーサーのマーガレットの家にウィリー(ルーパス)が忍び込み、彼女のバイクに細工をした
 ヒビングが開催予定のスピードの競りに参加するデイトンに、ニューオーリンズから来た業者に成りすましたバーニー(モリス)が接触し、デイトンがバーニーの資金を預かって自分を連れて競りに参加することを持ちかけた。
 マーガレットがバイクで出かけるのを路上で待ち受けていたジムが、無線でバイクを故障させて彼女を薬で眠らせて拉致し、ケイシー(ジョージ)が彼女に変装して入れ替わった。
 ヒビングが車に乗ろうとしたところにケイシーがバイクで現れ、ラリってバイクを暴走させたのでヒビングが車で追いかけ、ケイシーは事故に見せかけて転倒し、病院に運ばれた。
 ケイシーが病室で1人になった時、マーガレットの恋人と思われる未知の男のジンクが現れ、ケイシーに約束のお金を渡せと言い、彼の存在に気付いたジムがマーガレットの友達に成りすまして現れるとジンクは逃走した。
 ジムは、療養所に入れたマーガレットからジンクについて教えるように説得したが、マーガレットはしゃべらなかった。
 ケイシーがジムを連れて退院して自宅に戻り、家にいたヒビングは部下のファレンにジムのことを調べさせ、ジムの小型飛行機の会社に潜入すると、従業員に扮したウィリーが、ジムが兵役中に上官を殺した過去を話した。
 スピードの競りが始まり、デイトンとバーニーが1千万ドルで落札し、バーニーは明朝までニューオーリンズまで配達するように要請した。
 ケイシーが、マーガレットと結婚することを狙っていた薬物配達人のスネリングに電話をかけ、競りに出ていた人の中に、スネリングの配達の仕事を奪おうとしている人がいるから話したいと言って家に呼んだ。
 ジムが家に来た時に、ケイシーの狂乱の声が聞こえ、一同が部屋に駆け込むと、ケイシーが「部屋にいたスネリングからスピードをもらった」と言ったので、ジムが怒ってスネリングに殴りかかりながら仮死状態になる薬を打った。
 ヒビングが「死んだスネリングに代わってニューオーリンズまで荷物を運こべば警察に言わない」と言い、ジムはそれを受け入れて、スネリングを車のトランクに積んで出ていき、荷物用のトラックを用意して、スピードの保管場所に向かった。
 ケイシーを尾行して家の前で見張っていたジンクが、部屋に忍び込んでケイシーにキスをすると、変装がバレてケイシーは家を逃げ出した。
 それを見ていたヒビングは車でジムを追い、トラックにスピード積み込もうとしたところでジムに銃を向けて止めようとするが、バーニーとウィリーが現れ、一味とスピードが抑えられた。
<感想>
 今回も、「判り易い『辻褄の合わない点』」が目立つ。
 マーガレットを拉致すると同時に、同じ衣装で変装したケイシーが入れ替わる。
 「ジンク」のことは知らないはずのケイシーが、いつの間にか名前を知っている。
 それでも、ジンクのように想定外の人物が現れると、バレそうになる緊張感が一気に高まって先が読めなくなるので、上手い手だと思う。
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 今回の舞台は、いつもと違ってサンフランシスコ。
 その理由は、猛スピードで逃げるバイクと、それを追う車のカーチェイスでを効果的に見せるために、シスコの坂道でロケをする為かな?
 この作品の5年前の『ブリット』(1968)のカーチェイスの二番煎じ狙い。
 『ブリット』も「スパイ大作戦のテーマ」も作曲はラロ・シフリンで、『ブリット』の曲が「スパイ大作戦」に流用されたことがあったと思う。