2016年、日本、カラー、ビデオ、1:1.78、日本語、22分
【監督】 板橋基之
https://www.ashitanoshow.tv/blank-76
2019/10/08(火)04:00放送 TOKYO MXTV、2019/10/08(火)鑑賞
【ストーリー、ネタばれ有り】
新人の会社員の男は、独立するまで親の作る弁当で育ち、今では弁当が好きになっていた。
退職する先輩の女の仕事の引継ぎのために彼女と2人で外回りの営業に出て、気難しい箸職人相手に弁当への愛情で乗り切った。
仕事終わりに2人で居酒屋に行き、終電が終わって泥酔した女を彼女の家に連れて行ってそこに泊った。
翌朝、二日酔いに苦しむ女を見て、男は彼女が好きだと言っていた母親が作った甘い卵焼きの弁当を作ってやり、昼食でそれを食べた女は亡き母を思い出して男の前で号泣した。
後日、男が弁当を作って女の家に行くと、既に引っ越した後だった。
【感想】
弁当を通してドラマを見せる作品と思って観たが、そのドラマがハッキリと描かれなかったり(生い立ちのシーンは家族の台詞をバックに様々な弁当が映るだけだったり)、食べ物や仕事やプライベートと話題が次々と跳んだりして、気持ちを集中できずモヤモヤした気分で観た。
観終わって、どうやら弁当そのものが主役扱いなのかもと思い直したが、それにしては弁当への時間配分が少なくなってしまって、作る映像が卵焼きだけだったりするのが寂しい。(見た目の美しさを重視していただけに)
短編だと時間が限られるから、こんな風に物足りなさを感じたりしないようにするのは難しいのかも。