カラー、1:1.33、47分(次回予告を除く実測値)
1973ー03-17(土)21:00~21:55 TBS放映
2026-09-25(金)22:00~23:00 J:COM BS再放送
2026-09-26(土)鑑賞
監督:山内柏
脚本:高久進
出演:野際陽子、千葉真一、中丸忠雄、本郷巧次郎、田村奈巳、川合伸旺、松川勉、室田日出男、宮口二朗(宮口二郎)、八名信夫、ロルフ・ジェーサー(ロルフ・ジェッサー)、他
(丹波哲郎と川口浩と谷隼人と大川栄子は出演なし、野際陽子は2シーンのみの出演)
【あらすじ、ネタバレあり】
港に貨客船から陸揚げされるサルバド大使館のベンツにヘロインが積まれているとの情報を国際警察が得て、
小田切(中丸忠雄)と新人の同僚のマサヤ(松川勉)が張り込みをしているところに
厚生局の麻薬Gメンのヒメノ(室田日出男)も合流した。
サルバド大使館員のウラベ(八名信夫)が乗り込んで発進させようとしたが、
捜査令状もなかったので、
小田切たちは大使館に入るまで尾行するしかなかった。
大使館内で「今夜中にヘロインの取引を済ませろ」と命じられたウラベは車で大使館を出て、
小田切は大使館を張り込んでいたマサヤに、
「取引現場を押さえて逮捕しろ」
と命じたが、
尾行に感づいたウラベはマサヤの車を振り切ろうとした。
取引場所の「クラブプレイボーイ」で、
警察の情報を密輸ルートに流している国際警察のハヤサカ(本郷功次郎)が飲んでいて、
そこにヘロイン持ったウラベ宛の電話がかかってきて、
「取引は中止だ。大使館に戻れ。」
との指示を受けた。
バーにマサヤが入って来て、
彼の兄だったハヤサカは、ウラベが見つけられないようにマサヤに話しかけ、
その隙にウラベは出入口から出て行き、
気づいたマサヤは後を追って地下鉄の駅の構内を尾行すると、
ウラベが発砲して逃げて行き、
弾はマサヤの額をかすめ、
「男がカバンに入れたヘロインを持っている」との電話連絡をマサヤから受けた小田切とヒメノは
ウラベを見つけて殺人未遂で逮捕をしたが、
ウラベはカバンを持っていなかった。
自宅に戻ったハヤサカは、
マサヤが撃たれたと聞いて病院に駆けつけたが、
ハヤサカが麻薬組織に買収されていることを知っていたマサヤに責められたハヤサカは病室を出て、
駆け付けた元妻のルミ(田村奈巳)と無言ですれ違い、
マサヤはルミに「兄は今も義姉さんの写真を持ち歩いているから、義姉さんなら兄を助けられる」と言った。
小田切もヒメノも、
ハヤサカが情報を密輸ルートに流していると噂では聞いていて、
ヒメノは風間(千葉真一)と啓子(野際陽子)を取引現場のクラブの向かいの喫茶店に連れて来て、
クラブに入っていくハヤサカを2人に見せて、
キイハンターにも捜査を進めるように頼んだ。
クラブのオーナー(川合伸旺)からハヤサカに
「ウラベはどこまで白状したのか?」
と聞かれて、ハヤサカは、
「密輸ルートのボスに直接言いたい。ボスはトムソンか?」
と言ったが、オーナーは断った。
密輸ルートのボスは、
ウラベが有罪になればヘロインの隠し場所を白状すると思い、
それを防ぐために、ウラベを捕まえた国際警察の男を殺すように殺し屋(宮口二郎)に命じた。
新宿中央公園にいたハヤサカを風間が監視しているとルミとマサヤが現れ、
物陰に殺し屋が居ることにも気づいたが、
殺し屋は風間に見られていることに気づいて、奥に下がった。
マサヤは、ハヤサカに汚職から足を洗って元に戻って欲しいと思い、
ハヤサカが変わったのと夫婦が別れたきっかけになった日のことをハヤサカに思い出させた。
それは、ハヤサカが海外逃亡した犯人を追っていて数か月ぶりに帰国した時、
妹のカオリがヘロイン中毒になっていたと判り、
留守を預かっていたルミを叱責して家から追い出したことの記憶だった。
「ヘロインの密輸ルートを憎まないどころか買収されていると」マサヤに責められたハヤサカは、
「密輸ルートはお前が考える程簡単じゃないから手を引け」とマサヤに忠告して去った。
3人が別れた後、密輸ルートの殺し屋がウラベの逮捕に関わったマサヤを撃ち、
銃声を聞いて風間が駆けつけたが「兄さん」と言い残して気を失って死に、
ハヤサカは自分の間違いを感じて国際警察を辞めると小田切たちに言って拳銃を渡したが、
密輸ルートのボスは殺し屋にハヤサカの殺しを命じた。
夜にハヤサカがルミが住む団地の前に行くと、
中から出てきた中年男が帰るのを見かけ、
ルミに会ってマサヤが死んだことを伝え、
「マサヤは、買収されている兄を救うために麻薬ルートを壊滅させる」とマサヤが言っていたとルミから聞かされたハヤサカは、
立ち去ろうとして廊下に出たが、
廊下に居た殺し屋の気配を感じてハヤサカは撃たれる寸前に部屋に戻って、
腕の掠り傷だけで済んだ。
釈放されたウラベは、新宿駅の歩道の下にあるバルブの蓋を開けて、
そこに隠した拳銃と、ヘロインを隠したコインロッカーの鍵を取り出したが、
尾行していた風間が逮捕した。
小田切とヒメノの取り調べで、
ウラベは大使館員のトムソン(ロルフ・ジェッサー)から指示されていて、
自分は取引相手はその場で知らされるだけの運び屋だから、
それ以上は知らないと自供した。
小田切が参考人として取り調べることに決めたトムソンは、
ボスからの指令で殺され死体で発見され、
ボスからの電話を受けたクラブのオーナーは
「指示通りトムソンを始末した」と答えると、次に
「20億円のヘロインを国際警察から取り戻せ」との指令をボスから受けた。
それを、クラブに隠れていたハヤサカが聞いていたが、
彼は殺人犯のオーナーを見逃し、
自分が国際警察からヘロインを持ってくるから、
「現金を用意して取引を待て」とボスに伝えろと言った。
ハヤサカは、元捜査官の身分を利用して国際警察に潜入して、
押収品の保管庫の警備員を殴り倒してヘロインを持ち出してルミの団地に行ったが、
実は、ハヤサカは買収されたふりをして、
カオリをヘロインで殺された復讐のため密輸ルートに潜入していたのであった。
唯一その秘密を知る小田切が団地に現れて、
ハヤサカからボスを突きとめるとの言葉を聞いて帰って行き、
その会話を聞いていたルミはハヤサカが変わっていなかったことを知ってうれし泣きした。
しかし、ハヤサカは洗面所に麻薬の注射を見つけ、
外出したルミを尾行すると「田所歯科」に入り、
クラブやルミの団地にも出入りしていた歯科医の田所からルミが
「薬が欲しかったら言え。ハヤサカは悪徳捜査員か?他に目的があるのか?」
と診察椅子の上で脅されて尋問されていたが、
そこにハヤサカが踏み込んできたので、田所が病院から逃げ出したところで、
密輸ルートの殺し屋に口封じで射殺された。
実はルミは、カオリがヘロイン中毒になった原因を探ってカオリが田所歯科に通院していたことを知り、
自分も行って中毒にさせられたことから、
患者にヘロインを打って中毒患者にしていた田所の手口に気づいたのだった。
そこに、密輸ルートのボスからハヤサカに電話がかかり、
「ヘロインを欲しかったら取りに来い」と言ったハヤサカに対してボスは、
「1時間後にハトヤマの造成地に持って来い」と言って電話を切り、
ハヤサカはルミに
「片が付いたら2人だけで誰も知らない場所に行って、お前の中毒を治す。」
と言って抱き合った。
ハヤサカは、小田切と風間とヒメノを読んで造成地で待っていると、
ヘリコプターからマシンガンで撃たれ、1人で逃げ回り、
弾が当たってハヤサカが倒れた。
ヘリは着陸して、ヘリから殺し屋とオーナーが降りて来て、
小田切と風間が2人と格闘して倒したが、
トムソンが殺された時に彼が参考人になることを知っていた唯一の人物なので小田切も怪しんでいたヒメノが、
密輸ルートのボスである正体をあらわにして、マシンガンを拾って小田切と風間に向けた。
その時、敵が落とした銃を拾ったハヤサカがヒメノを殺して復讐を果たし、
「2人で新しい生活を始めたかったと妻に行ってくれ」との言伝を残して死んだ。
ハヤサカとの待ち合わせ場所の新宿中央公園で待っていたルミは、
小田切と風間と啓子が代わりに現れたので、
ハヤサカの死を察してその場から立ち去った。
【感想】
前回の第258回と同様に、
派手なアクションの見せ場は少なく、
大半のシーンが、事件の進展を淡々と重圧に描いていくという、
まるで後の『Gメン75』のような雰囲気の回。
でも、正直言って、このGメンの作風のドラマは割と多く存在するありふれたもので、
『キイハンター』ならではの他に類を見ないタイプの作品の数々観た後でこれを観ると、
かつての作風でないことに寂しさを感じてしまった。
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冒頭の港のシーンのロケ地は、
背景に品川火力発電所の煙突が写ったので、
おそらく、品川コンテナふ頭。
サルドバ大使館の建物は、
何度も大使館として使われた場所。
クラブから逃げた八名信夫を松川勉が尾行する曲がった通路は、
おそらく新宿駅の丸ノ内線の乗り場からA18の出口に向かうまでの、
小田急ハルクの前の道路の下の地下通路だと思う。
『キイハンター』での駅の構内のシーンのロケ地は圧倒的に新宿駅が多いが、
ゲリラ撮影しやすいからか?
登録番号JA7421のヘリは、過去2作品でヘリを提供した日本農林ヘリコプター所有で、
後に『特捜最前線』のオープニングにも登場したらしい。