シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 『パコと魔法の絵本』 ★★★

2008年、日、カラー、1:1.85、35ミリ上映、ビデオ撮影、ドルビーデジタル、105分
【監督&脚本】中島哲也【原作】後藤ひろひと
【出演】役所広司アヤカ・ウィルソン妻夫木聡土屋アンナ阿部サダヲ加瀬亮小池栄子劇団ひとり山内圭哉國村隼上川隆也木村カエラ貫地谷しほり、ゆうたろう、彦麻呂、他
2008/09/13(土)20:50-22:50鑑賞、WMCつきみ野5、約50人/186席
 一見して荒っぽい表現なのだが、でもそんなことの良し悪しより、ここには映画に一番大切なものがあふれている。
 それはずばり「ハート」で、これまでの中島監督作品『下妻物語』『嫌われ松子の一生』から一貫して「弱者」「敗者」「ダメ人間」「はみ出し者」たちの側に立った映画を作り続けている。
 独特の映像表現について多く語られがちな監督だが、そんな「手段」よりも観る者の気持ちを動かすという「目的」こそが重要という姿勢にブレがないことが、彼の作品の良さだろう。