シネサルの「映画のブログ」

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『19歳』 ★★☆

2018年、28分、カラー、1:1.33、自主映画
監督・脚本・編集:道本咲希
出演:道本咲希、黒川恵、小野聖愛、塚本健之、大嶋夫婦、福勝貴
PFFアワード2018入選
2024/05/06(月=休)23:00鑑賞、2024/05/06(月=休)12:00~13:00放映、TOKYO MX2、「~映画監督への登竜門~ PFFアワード・セレクション」

https://pff.jp/jp/collection/19sai.html
 
【あらすじ】

誰とも上手くいかず、短大卒業後の進路を決められない事から、
「20歳で人生が終わって死ぬ」と考えることで気持ちを楽にしている19歳の女性の日常や同級生や昔の同級生との日常を描く。

【感想】

主人公の名前が「さき」で監督の名前と同じ。、

デジタル一眼レフカメラを持って外出して、
何でも気ままに撮影する主人公に対して、
密着しながら、同様に何でも撮影しているような撮影と、
ジャンプカットを多用している編集と、
フィルムのようなルックから、
1980年代以前のドキュメンタリーを再現したような雰囲気。
(雰囲気作りは上手い)

即ち、「自分の本心を描いた作品」なのかな?と思った。

ところが、友人との会話のシーンで、友人側の心を(空想して)描いているから、
単なる自分語りでなく、ドラマの形になっている。

さらには、「映像詩」のような風景のイメージ映像も挿入される。、

以上の事から推測すると、
内容は結局は「自分の気持ちの表明」だけかもしれないが、
それを、ストーリーや映像などの工夫によって、
ちゃんと映画の形式にまとめ上げた作品だと思った。