【原題】Blindness (意味:「盲目」)
2008年、カナダ=ブラジル=日、カラー、1:.85、35ミリ上映、35ミリ撮影、ドルビーデジタル/DTS、121分、英語(日本語字幕:太田直子)
【監督】フェルナンド・メイレレス【原作】ジョゼ・サラマーゴ「白の闇」
【出演】ジュリアン・ムーア、伊勢谷友介、木村佳乃、ダニー・グローヴァー、他
2008/12/12(金)18:10-20:20鑑賞、109シネマズグランベリーモール10、約10人/約100席
宇宙人が地球に攻めてきたら、人間たちは戦争を止めて1つになるみたいな話があるように、人間が当たり前のように享受しているものが失われると、社会が変わって中には良い変化もある、例えば目が見えなくなることで、逆に今まで気づかなかったことに気づくこともある、という現実社会の何かを象徴した映画なのか?
それにしてはその「何か」がもの凄くイメージしづらい。
唯一目が見えるジュリアン・ムーアは言わば神のような存在なのだが、あるときは現実の神のよう人々の不幸に対して傍観者であるかと思えば、別の時には人間臭い感情的な行動をしたりするので、神というわけでもなさそう。
ましてや、現実に起こりうるパンデミックを描くことが目的の映画かといえば、それなら伝染病を実在のものにすればよく、架空の病気にしてリアリティを弱くする必然性が無い。
というわけで、結局意図が伝わらずじまいの映画だった。
まあ、唯一感じたことは、人々が切羽詰ると、あっという間に街や屋内が汚れるという目に見えた変化が実感できたこと。
(さらに詳しい感想がこちらに載るかもしれない。==> http://www.ceres.dti.ne.jp/~kwgch/kanso_2008.html)