シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 『サーチャーズ 2.0』 ★★☆

【原題】Searchers 2.0 (英語、意味:「捜索者(ジョン・フォード監督の映画) 2.0」)
2007年、アメリカ、カラー、1:1.78、ビデオ撮影、ビデオ上映、96分、英語(日本語字幕:税田春介)
【監督&脚本&編集&出演】アレックス・コックス【製作総指揮&出演】ロジャー・コーマン
2009/01/06(火)19:00-20:40鑑賞、ニッパーズギンザホール、約45人/約45席
 映画の中の台詞「正義!ガソリン!復讐!」(順番は違ったかも)は、9.11を受けてのイラク戦争を正当化するアメリカ人としてのもので、こんなノー天気なことを言う主人公をはじめ、バカな人たちがさまざまなバカな言動をするバカ映画。
 でも、バカとはいっても特殊な人々ではなく、抜け目の無い賢い人間の方がむしろ現実にはありえない。
 それこそ、「正義!ガソリン!復讐!」の精神でイラク戦争を支持したアメリカ人の方がかつては大多数だったように、この映画の主人公たちのようなバカはむしろ当たり前。
 そんなバカたちがはびこって戦争、環境破壊、お金をめぐる関係、映画製作や映画にまつわるマニアック話などなど、重大事から無意味なことまで、この世は決して筋道が通っているのではなくバカ原則で動いていることをよく表している映画だった。
 こんなにもバカな人類の存在って、罪深くて哀れでちっこくていとおしいと思う。
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