シネサルの「映画のブログ」

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 『フィッシュストーリー』 ★★

2009年、日、カラー、1:1.85、35ミリ上映、DTSステレオ、112分、日本語
"Fish Story"、意味:ホラ話
【監督】中村義洋【原作】伊坂幸太郎
【出演】伊藤淳史高良健吾多部未華子濱田岳森山未來大森南朋眞島秀和江口のりこ山中崇波岡一喜高橋真唯石丸謙二郎中村有志芦川誠草村礼子上田耕一山下敦弘、他
2009/02/27(金)18:30-20:40鑑賞、九段会館、1階席ほぼ満席
 映画全体のメッセージは、「無理だと思っても無意味だと思っても、やらないで何の成果も出さないより、やって成果を上げる可能性に賭ける方を選ぶべき。」という、いわば「前のめりな生き方」を訴えているのに、映画の作りは「前のめり」とは全く逆で、ラスト数分間できれいなオチをつけることが第一目的で、それまでの2時間弱はオチのためのお膳立ての時間に過ぎないという意図が感じられる。
 だから、後半のパンクロックの演奏シーンが、前のめり映画を象徴するようにホットに盛り上がらなければならないのに、映画の雰囲気がひたすらクールなので、盛り上がりたくても盛り上がらせてもらえず、歯がゆい思いをしながら映画を観ることになった。
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