シネサルの「映画のブログ」

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 2010/05/01(土)の日記 (『シャッター アイランド』)

【晴】
 今日は映画1000円の日ということで、近所のシネコンに何か観に行こうと思い、『シャッター アイランド』(★★☆)ぐらいしか観たいものがなかったので、時間的に109シネマズグランベリーモールの14:00の回に決める。
 チケット売り場の混雑を避けるために、午前中にオンラインでチケットを購入しようと思い、前の方の席が空いていたので、そこを購入。
 自転車で劇場に向かって、開映5分前頃にスクリーン4に入ると、封切りから3週間経っているからすいているだろうとの予想に反して、ほぼ満席。
 予告編で、ウォール・ストリートって、オリバー・ストーン&マイケル・ダグラスのコンビということは、『ウォール街』(1987)の続編かな?
 それにしても、『ウォール街』の原題が"Wall Street"で、『ウォール・ストリート』の原題が"Wall Street: Money Never Sleeps"って、ややこしい。
 M・ナイト・シャマラン監督の新作エアベンダーVFX満載になっていた。
 今までの彼は、人類滅亡のストーリーであっても、VFXに頼らずに、大半を通常の撮影だけで撮っちゃうところが、技術的にもコスト的にも賢いと思っていたので、この変化に「何かあったのかな?」と思った。
 家に帰ってから調べたら、彼は『アンブレイカブル』(★★☆)から前作の『ハプニング』(★★)まで、製作に名前を連ねていたのだが、『エアベンダー』では監督と脚本のみだった。
 だんだん発言力がなくなってきたのだろうけど、作品の出来が今いちなことが反映しているだけだと思うから、作品で見返すしかないだろう。
 『シャッター アイランド』は、上映前に
  【1】謎解きのヒントがあちこちにあるから、見逃さないように。
  【2】あっと驚く結末は、観ていない人に話さないように。
という注意が、それぞれ別々に計2回わざわざ示される。
 こんなの、言うまでもないことだけでなく、特に【1】の影響として、作品を単なる「謎解きクイズ」にしてしまって、演出だとか芝居とかの方に目がいかなくなってしまい、結果的に映画の質が軽視されることにつながるおそれがある。
 実際に『シャッター アイランド』を観ても、全然カチカチな謎解き映画ではなく、表向きのストーリーの奥に注目すべきところがあったので、お客さんの気持ちを変にねじ曲げて不満を増す結果になったかもしれない。
 終映は16:30頃で、帰り道に買い物をしたりする。
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 私が信頼する映画ライターの森直人さんの5月1日付のブログに、「映画は(映画以外も?)『総インディーズ化』に向かっている」ということに関する一連の文章は、全くもって私も同感。
 その傾向をもっと詳しく言うと、「インディーズの発展」ということではなくて、「メジャーの急激な質的没落」ということだろう。
 さらにもっと突っ込んで書くと、総インディーズ化といっても、インディーズのビジネスが難しくなってきている傾向は今後も続いて、東京のミニシアターの動員減の置き換えとして、より低コストで発表できるネット動画配信がインディーズ作品の受け皿になっていくと思う。
 スクリーンで上映することに価値をつけられなければ、だけど。
 スクリーンにこだわらなければ、大都市と地方との格差が解消されるという利点もあるので、ネット配信を歓迎する人は多いかもしれない。
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 テレビ東京24:55-25:25の音楽ば〜かが、今回からマイナーチェンジ。(★★)
 一番大きな変更点が、マリベスちゃん名義のノー天気なナレーションから、大江麻里子名義の普通のナレーションにキャラを変更し、番組全体のオチャラケた雰囲気も後退したこと。
 何故だろう? 大江アナがマリベスちゃんを無理して演じていて、それが限界に達したからかな?
 でも、番組の最後の音痴な鼻歌だけはかろうじて残っていた。
 ていうか、完全にやめないのだったら、残すのがナレーションの方じゃなくて恥ずかしい鼻歌の方なのは何故だろう?
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