シネサルの「映画のブログ」

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 「ネオ・ウルトラQ 第7話『鉄の貝』」 ★★

2013年、日本、カラー、1:1.78、ステレオ、24分
【監督】入江悠【脚本】いながききよたか 加藤綾子
【出演】田辺誠一高梨臨、尾上寛之、島田雅彦、辰巳蒼生、平澤宏々路、岩松了、仁科貴、他
2013/02/24(日)鑑賞、2013/02/23(土)21:00 WOWOW放映
 日本の火山地帯に巨大な鉄の巻貝が大量発生し、屋島教授(島田雅彦)は更なる調査を主張するが、岩松了教授は売名行為で地震の発生原因だと断定し、政府を取り込んで全滅作戦を開始した…。

 本筋とは別に、父親に虐げられている女の子が貝に親近感を感じてかくまうエピソードが並行して展開するが、これが作品にあまり貢献してなく、全体的にも盛り上がらない。

 以下は作品の出来とはほぼ無関係だが、現実の危機だった原発事故に対しては、岩松了のように根拠を示さずあからさまに恐怖をあおるトンデモ科学者(武田氏とか小出氏とか)は、日本人のざっと半数の理系の人たちの多くが、科学的思考から逸脱している主張に騙されることはなく否定し、政府とかNHKあたりではそんな人たちがコントロール出来ていたから、この作品のように社会が間違った選択をしてしまう、なんてことはなかった。
 とはいえ、残る科学的思考に乏しい(=科学オンチ)人たちの一部が民放テレビのワイドショーやその他マスコミの主要メンバーとして存在して、多数のデマと同様に間違った情報を大々的に発し、多くの人たちが実質的に騙されたことになったのは十分悲劇的で、信頼できないのは体制よりもむしろマスコミや大衆の方だったことがあからさまになってしまったのだった。