シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 『バーニー/みんなが愛した殺人者』 ★★☆

【原題】"Bernie"、意味:(主人公の役名)
2011年、アメリカ、カラー、1:1.85、英語(日本語字幕)
【監督&脚本&製作】リチャード・リンクレイター、他
【出演】ジャック・ブラックシャーリー・マクレーンマシュー・マコノヒー、他
2013/07/03(水)鑑賞、なかのZERO大ホール
 ジャック・ブラック主演だからおちゃらけたお笑い映画かと思ったら、淡々と展開する笑うに笑えない、むしろ社会派な映画だった。
 よく、アメリカは都市部を除けば内部に巨大な後進国があると言われるが、まさにそんな感じで、人々は論理的に他者を見ることができず、宗教さながらにこびりついた固定観念や思い込みにより、安易に善人か悪人かに決め付けてしまう。
 そして、そんな人々による陪審員制度で裁きが決まってしまい、弁護士や検察官も陪審員心理的弱さにつけこんで、イメージ戦略で評決を覆そうとする。
 こうして、裁判に感情論が入り込むという、あるまじき要素が多数存在し、宗教裁判にもなりかねない、アメリカの裁判の怖さが、ジワジワと感じられる映画だった。