シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 『アラブの嵐』 ★☆

1961年、日本(日活)、カラー、1:2.35、91分、日本語&アラブ語&英語&仏語
【監督&脚本】中平康、他
【出演】石原裕次郎芦川いづみ、小高雄二、葉山良二、金子信雄浜田寅彦、浜村純、山岡久乃村松英子、他
2013/10/18(金)鑑賞、WOWOW放映
<ストーリー>
 今は亡き祖父が社長をしていた会社の社員の堅太郎(石原)は、元社員(葉山)から恵まれた環境に甘えていると指摘され、世界に出ろとの祖父の遺言を見つけて、飛行機で海外に旅に出た。
 途中の乗り継ぎで命を狙われた男が持っていた鞄を堅太郎のものとすり替えて、マイクロフィルム入りのペンダントも入れた。
 エジプトで行方不明になった父を探しに来たゆり子(芦川)と共にカイロに降り立った堅太郎は、日本に帰る旅費を得るために堅太郎に近づいた中川(小高)や、ペンダントを狙う革命グループと帝国主義者双方が絡んできた。
 ゆり子がルクソールに父の墓参りに行くが、そこに全員が集結し、銃撃戦の末帝国主義者たちは逮捕され、ペンダントは革命グループに戻り、実は生きていたゆり子の父は娘に会えたが名乗り出ず、堅太郎は自分の成長を実感して日本に帰った。
<感想>
 冒頭の日活マークの前に、パンナム航空の後援で作られたと映し出される、エジプトの名所の数々でロケした作品。
 日本から出る前の方がかなり軽快で、中平監督ならではのギャグを織り込んだ軽妙な演出でスピーディーに展開するが、エジプトに着いた途端に、数多くの名所めぐりと、多過ぎる登場人物による入り組んだストーリーを展開させるだけで手一杯で、面白さに欠ける作品になってしまったのは残念。
.