【原題】Columbo: Forgotten Lady(意味「忘れられた淑女」)
1975年、アメリカ、カラー、1:1.33、100分、英語(日本語吹替え)
【監督】ハーヴェイ・ハート
【出演】ピーター・フォーク、ジャネット・リー、他
2014/08/15(金)鑑賞、2014/08/12(火)NHK-BSプレミアム放映
<ストーリー>
往年のミュージカルスターのグレース(リー)は、久しぶりにブロードウェイで舞台に立つことを目指していたが、夫に復帰のための出資を反対されたので、寝室でピストル自殺したように見せかけて夫を殺した。
<感想>
密室で自殺したと見せかける殺人をとっさに思いつく展開なので、トリックに穴が多くてコロンボに簡単に見破られてしまう。
でも、本作は殺人者のキャラに魅力を持たせるという「古畑任三郎」っぽい特徴(ていうか、古畑はコロンボの真似なので、それはコロンボの特徴)の作品で、犯人の哀しい背景と彼女を守ろうとする往年のパートナー男優の想いが見どころ。
犯人役のジャネット・リーは1927年生まれなので、この時は48歳ぐらいで、実際にはそんなに老いてはいない。
彼女が昔の自分を懐かしんで自宅で観る16ミリフィルムは、実際に出演していたミュージカル映画"Walking My Baby Back Home"(1953年、コロンボと同じユニヴァーサル映画)。