2008年、日本(松竹)、カラー(ビデオ撮影)、1:1.78、ドルビー、115分、日本語
【監督】植田尚【原作】柳沢きみお
【出演】高橋克典、櫻井淳子、永井大、蛯原友里、秋山莉奈、西川史子、チェ・ホンマン、赤井英和、三浦理恵子、梅宮辰夫、田山涼成、長谷川初範、吹越満、桑名正博、椎名法子、松澤一之、入江雅人、デビット伊東、小澤マリア、春咲あずみ、他
2013/05/03(金=祝)鑑賞、WOWOW放映
1時間で1話完結のテレビドラマシリーズの映画化。
上映時間が115分と約2倍の長さで、大阪と福岡ロケを敢行し、セックスシーンがテレビの限界をちょっとだけ越えているのがテレビとの違いで、その他大半の要素がテレビのまんまと言っていい。
まあ、このシリーズはエロくて下ネタとか下らないギャグが満載で、1週間働いた後の金曜の夜に観て頭を空っぽにできるところに何とも言えない良さがあった。
また、格闘シーンもチームプレイを発揮して頑張って作っているから、元々好印象のドラマだった。
たまにとんでもなく面白い回があったりするが、普通はこんな程度だろう。
『ライジング・ドラゴン』 ★★
【原題】十二生肖 / Chinese Zodiac (意味:干支、十二支)
2012年、香港=中国、カラー(フィルム撮影)、1:2.35、ドルビーデジタル、124分、英語/北京語/仏語/スペイン語/ロシア語/日本語(日本語字幕)
【監督=脚本=製作=製作総指揮=ユニットプロダクションマネージャー=撮影=照明=小道具=セット補助=音楽=歌唱=ケータリングコーディネーター=スタント振付=スタント=出演】ジャッキー・チェン、他
【出演】クォン・サンウ、他
2013/05/02(木)20:20-22:35鑑賞、TC渋谷4、約25人/約100席
直感的に面白くなかったけど、何故だろう?
ジャッキーが『サンダーアーム』(★★☆)、『プロジェクト・イーグル』で演じたトレジャーハンター"アジアの鷹"のシリーズ第3弾なのだが、前2作のようなストレートな宝探しのノー天気な良さが後退し、アジアの鷹の意図は定まらないし、ストーリーもあちこち迷走気味というのが大きいかな?
ジャッキーアクションの持ち味の1つが「しつこく続く格闘シーン」(『ヤング・マスター』『ドラゴンロード』『酔拳2』など)なのだが、そのしつこさが盛り上がりに繋がるのに「ストレートさ」「困難に立ち向かう一途さ」が一役買っていた。
本作でも後半で長めの格闘シーンがあるのだが、ストレートさが欠けていたのが関係してか、もしくはしつこさが不十分だったか、とにかく淡泊だった印象。
アクション全般に渡って、短いカットをつなげて結局流れがよく判らない描写が多い。
これが、「体を張って本格的なアクションをするのは本作が最後」とジャッキーが宣言しているように、肉体の限界がごまかし切れない状況になったことを示しているのかもしれない。
映画作りなんてのは、ウソをついてお客さんをダマしてでも喜ばせるようなもんだから、本当に死にそうなことをする必要はなく、トリックとかスタントマンとかいくらでも使ってもいい(まぁ、そもそもジャッキー映画でもVFXは前からたくさん取り入れているはず)。
大切なのは身体能力より上手くダマせるセンスの方だと思うから、監督としての高い実績があるジャッキーのアクションにはこれからも期待するけど、毎回上手く作れるとは限らないということか?ごまかし切れない限界が存在するのか?どっちだろう。
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『丹下左膳』 ★★
1952年、日本(松竹)、モノクロ、1:1.33、光学モノラル、92分、日本語
【監督】松田定次【原作】林不忘
【出演】坂東妻三郎、淡島千景、高田浩吉、他
2013/05/03(金=祝)鑑賞、WOWOW放映
百万両の隠し場所が書かれた「こけ猿の壺」を手にした左膳が騒動に巻き込まれる。
何回も映画化されている話で、その中で一番有名な『丹下左膳餘話 百萬両の壺』(1935年)ぐらいしか観ていないが、あのゆるゆるな傑作に比べると、こっちはアクションも多くてテンポも速い。
日本映画史上最大規模の怪物俳優である阪妻が、怪物のようなキャラの左膳を演じるとなれば、もっとすごい映画になっても不思議ではないと思うのだが、意外に普通。
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