2007年、日本、カラー、1:1.85、35ミリ上映、おそらくビデオ撮影、DTSステレオ、110分
【監督&脚本】藤田容介
【出演】荒川良々、木村佳乃、岡田義徳、蟹江敬三、田中直樹、伊勢志摩、きたろう、根岸季衣、江口のりこ、杉村蝉之介、小倉一郎、大久保鷹、白石加代子、鳥居みゆき、他
「ゆるい」という言葉がいい意味で使われることが多くなった時勢に則って作られたような映画だが、結果は「ゆるいだけ」だった。(ついでに書くと、主人公たちはそれぞれ終始「子供っぽいだけ」「不器用なだけ」「優しいだけ」で、これでは物語を進める力に欠ける。)
ゆるくてもいい映画は、ゆるさの中にも「流れ」や「芯」といったものがあり、それらがあることでゆるさの中に気分良く身を任せることができるが、単に「ゆるいだけ」ではよどんだ水の上で動かないボートにずっと乗せられているようなもので、居心地の悪さに辛い思いをすることになった。 (更に詳しい感想をこちらに載せるかも)
2007/12/20(木)18:30〜20:45、ニッショーホール、ほぼ満席