シネサルの「映画のブログ」

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 『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』 ★★☆

2008年、日本、カラー、1:1.85、35ミリ上映、110分
【監督】塚本連平【原作】ママチャリ
【出演】市原隼人佐々木蔵之介麻生久美子石田卓也加治将樹賀来賢人冨浦智嗣脇知弘小柳友倉科カナ豊田エリー石野真子竹中直人ガッツ石松掟ポルシェ、坂井真紀、根岸季衣片桐はいり酒井敏也、他
2008/05/11(日)15:30〜17:40、シネマGAGA!、約50人/202席
 ストーリー自体の重さで泣かせだとか感動を狙う日本映画が最近多い中、この映画は全く逆でストーリー自体はとても軽くて、芝居やテンポなど演出と編集で見せようとしている。
 基本的にギャグを散りばめたおちゃらけ映画で、こういう映画って作ってる自分たちので面白がっているようなスベリ映画になりがちなのだが、この映画では抜群の演出センスを見せ、ギャグ自体も工夫が感じられて全くといっていいほどスベリ知らず。
 さんざん笑わせてちょっぴりホロリとさせるという喜劇映画の王道も取り入れていて、とてもよく出来ている。
 男子高校生たちが麻生久美子に一目惚れして彼女が働く喫茶店にいりびたるという、昔懐かしい絵に描いたような「童貞映画」の要素もあるのだが、1979年という時代設定がなせることだろうか? 今の高校生たちでは「童貞映画」なんて作れないのか?