シネサルの「映画のブログ」

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 2008/07/06(日)〜2008/07/11(金)の日記

【7/06(日)、晴】
 今話題らしい石井裕也監督作品と、内田伸輝監督の作品が上映されるTAMA NEW WAVE特別上映会」が開かれることを、ぴあのオフシアターの上映情報のページを見て気づいたので観に行く。
 小田急小田急永山駅前のベルブホールに、開映時刻の12:00の直前に着いて入場。
 休憩をはさんで19:05までガール・スパークス』『えてがみ』『反逆次郎の恋』『かざあな』の4作品を連続で上映し、19:15から両監督に萩生田宏治監督と司会者を加えた4人でトークショー開始。
 監督3人とも埼玉出身で、石井監督は地方の風景に愛着があって、『ガールスパークス』は埼玉で、『反逆次郎の恋』は当時通っていた大阪芸術大学がある南河内郡でロケ。
 石井監督は、テレビドラマのように説明過剰なのが嫌いなようだが、だからといって「説明不足」でいいとも思ってなく、どこまで説明すれば良いかが悩みどころとのこと。
 『反逆次郎の恋』は21歳のときの作品で、傲慢に説明不足な作品にしたのは若気の至り(一応表向きなコメント)。
 彼の作品は「意味が解らなかった」とよく言われるが、「意味が解った」と言われると困るらしい。
 『ガール・スパークス』で、廊下で友達を殴った主人公がその場で謝った直後にいきなり殴り始めるといった、感激的なくらい唐突な芝居が随所に見られるのだが、監督の演出方法は読み合わせなしで本番直前に簡単なリハーサルをした後、不自然な点を修正したり思いついたアイデアをその場で入れ込んでいくそうな。すごいなあ。
 トークイベント後、上映会主催者たちによる監督との懇親会があったのだが、さすがにそこまでは参加せずにそのまま帰る。
 今回の上映会は、特に『ガール・スパークス』なんてビックリするくらい凄い映画に出会えたことがとにかく良かった。
【7/08(火)、雨】
 フィルムセンターでPFFの受賞作品の特集上映が行われていて、その中でも特に観たかった『ORANGING '79』が今日上映されるので、昼間から仕事を休んで観に行く。
 この日は、14:00から14:50まで『ORANGING '79』と『スバルの夜』を観て、ついでに18:00からの回の『UNK』『錆びた缶空』を観ようと思い、その2つの間にちょうどシャンテ シネでイースタン・プロミスの15:05からの回を観るという予定を立てた。
 13:50頃にフィルムセンターに着き、大ホールにしか行ったことのなかった私にとっては初めての地下一階の小ホールへ。お客さんは20人ぐらい。
 フィルムセンターが出しているこの特集上映のパンフレットに載っている『ORANGING '79』の解説文で、「主演は現在、映画イラストライターとして活躍している三留まゆみ」と書かれているのだが、国立の機関が出している文章に「イラストライター」なんていい加減な造語を載せちゃっていうるあたりに、堅苦しさよりも文化の担い手のオリジナリティの尊重が感じられて良い。
 終映後、明るくなった客席にいた白い髪の毛に黒ぶちメガネの男は、『ORANGING '79』出演俳優の手塚眞さんのようだったが、次の『イースタン・プロミス』まで時間が無かったし、特に話すことも無いのでそのままさっさとシャンテ シネへと向かう。
 いつもだと1.5倍速の早歩きであるくのだが、今日は左足首あたりが痛いので、(おととい駅から1.5倍速歩行で10分ぐらい歩いたことによる筋肉痛だろう。)普通の速度で約15分歩いた後シャンテ シネに着く。
 久々に入ったシャンテ シネ1のすっかり変わった内部構造に少し戸惑いながら予告編の最中に入場、お客さんは30人ぐらい。
 終映は16:55ぐらいで、今度は時間的に余裕があったので、途中でコーヒーを買って行ってフィルムセンターのロビーで時間をつぶし、17:40ごろに余裕で入場。
 『UNK』の監督の手塚眞さんは果たしているのか?と思ったら客席にはいないみたい…、と思ったら開映時刻になっていきなり手塚監督が現れて上映前に挨拶をした。
 『UNK』はスピルバーグに影響を受けて、彼に捧げるために高校生だったときに作ったとのこと。
 それから、松井良彦監督の『錆びた缶空』に対しても衝撃的だったとコメントをして、約5分間のトークの後に上映開始。
 『UNK』を何故観ようと思ったかと言えば、手塚監督作品だからではなく、出演者が山本奈津子だというのをパンフレットで目にし、「えっ!あの山本奈津子?」と驚いたことから。
 「あの」山本奈津子かどうかはちょっと調べれば判ったはずだが、そうしようと思うより前にスクリーンで確認して、彼女にロマンポルノ以前のキャリアがあったことを始めて知ったのだった。
 終映は19:20ごろで、今日もさっさと帰る。
【7/09(水)、暑】
 崖の上のポニョの試写会に、会場のヤクルトホールの前で開映時刻18:30の15分前ぐらいに奥さんと待ち合わせ。
 客席はほぼ満員で、作品ならではの子供の多い客層。
 終映後、汐留だか東新橋だかあたりの新しく出来た面白味のない地区で食事して帰る。
【7/10(木)】
 レイトショーにでも行こうかとも思ったが、結局家でアメリカの影の録画を観たくらい。
 夜、家で一瞬気持ちがふさぐが、ダウンタウンDXDX」にバカ笑いして救われる
 そしてとどめにその後のアメトーーク出川哲朗はやっぱり日本一面白い
 こういう番組って「低俗」「面白くもない」などといって非難する人たちがいるよね?
 「識者」と言われている人から、3行以下の文章しか書けないくせに他者をバカにしてエラそうなことばかり書いているネットの人たちまで。
 頭カラッポにできるささやかな楽しみを庶民から奪うだけのことをしても、これっぽちも誉められたことではないだろう。
 批判しかしない奴は最低。批判するなら建設的であるべし。
【7/11(金)、暑】
 今夜はいろいろ行きたい映画やイベントがあったのだが、掛け持ちすることもできず、結局一番無難な『きみの友だち』の試写会に行く。
 開映時刻19:00の10分ぐらい前というギリギリぐらいの時間に九段下駅につき、会場のサイエンスホールに向かって歩くと、途中の日本武道館ではナント松田聖子のコンサートが18:30開演で行われていて、中から歌声が聞こえていた。
 サイエンスホールに入ってすぐに上映が始まる。
 帰り道、武道館からコンサートのお客さんが出てきたところに出くわし、係員に一緒に誘導されたり、会場前の聖子ちゃんグッズ売り場で声をかけられたりする。