2007年、日本、カラー、1:1.85、35ミリ上映、たぶん35ミリ撮影、DTSステレオ、95分
【監督】安達正軌【原作】乙一
【出演】須賀健太、谷村美月、城田優、坂井真紀、入山法子、博多華丸、瓜生美咲、柏原崇、他
2008/08/18(月)19:05-20:40鑑賞、有楽町朝日ホール、約90%
乙一の原作は読んでないが、おそらく人間の心の弱さを真摯に汲み取った話なのだろう。
そして、その映画版であるこの作品も、原作のメッセージを大事にして、それを確実に伝えることを真面目に目指しているように思える。
このアプローチは真っ当で、映画としてもそつの無い出来だと思うのだが、でも、映画だったら何か「華」がないとねぇ〜。
「真面目な映画」もいいけど「ぐっとくる映画」の方がもっと観たい。
谷村美月ちゃん演じる役は、拘束衣を着て全身傷だらけの姿から次第に傷が癒えていくというユニークな設定なのだが、恐ろしさやせつなさに加え可愛らしさも感じられるのに、せめてそれらのうち1つでも「華」と呼べるほどのインパクトの強さがあったなら、と思う。