シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 『片腕マシンガール』 ★★★

2007年、アメリカ、カラー、1:1.78、ビデオ上映、ビデオ撮影、96分、日本語(英語字幕)
【監督&脚本】井口昇
【出演】八代みなせ、亜紗美、島津健太郎、穂花、西原信裕、菜葉菜、デモ田中、木嶋のりこ諏訪太朗、他
2008/08/18(月)21:00-22:55鑑賞、シアターN渋谷1、約30人/75席
 直前に観た『死にぞこないの青』とは全く正反対に、こちらは登場人物たちに「華」を感じさせることを最優先に作られたような映画だった。
 八代みなせ演じる主人公の服装ひとつとっても、ついさっきまで血まみれ泥まみれだったのが、これからアクションシーンという時にはいつの間にか純白になっているセーラー服、アクションには似つかわしくないローファーや可愛いブラ、そして白いパンチラなど、狙いすましたようにいちいち心に引っかかるような数々の作り込みに、神経の行き届いた仕事振りを感じる。
 悪役は憎たらしい「悪の華」ぶりを見せ、正義側はポーズをビシッと決めながら悪を倒す。
 この爽快感は、残酷なはずのバラバラ血まみれ映像で何故か笑ってしまうことも合わせて、実に楽しい映画体験をもたらしてくれる。
 まるで、頭のネジが気持ちよく緩められていくような映画だった。