「『ぷっ』すま」、「プチ旅行へ出かけよう!!超ローカル“富士宮”ガイド」(★★)。
草なぎ剛、ユースケサンタマリア、眞鍋かをり、木下優樹菜が、ガイドブックに載っていない隠れた名所名産を探すという課題付きで、ノープランで(もしくは巧妙にノープランであるかのように見せかけて)富士宮市をぶらつくという企画。
この「なぎスケ無責任の旅」の企画って、確か以前山梨か長野でノープランの旅をするというのをやっていて、それの発展とも考えられるけど、それよりもはっきり言うと「モヤモヤさまぁ〜ず2」だよなぁ。
まあ、まるっきり同じではないし、さまぁ〜ず程ではないけど草なぎとユースケも違ったいい加減さがあって、眞鍋も要所要所を締める役目を果たしていた。
だから、パクリと非難するつもりはなく、それより「モヤさま」流の、最低限の段取りだけ決めてあとはノープランで出演者に面白いことをやってもらって、スタッフはカメラを回し続けて生っぽい面白い部分を拾って編集して番組を作るという、いわば「ドキュメンタリータッチバラエティ番組」の勢力が伸びつつあると感じた。
そんな番組の例としては、古くは「電波少年」、最近では「怒りオヤジ3」「音楽ば〜か」「イツザイ」「アリケン」などで、なぜかテレビ東京しか思い浮かばないのだが、「温泉」「大食い」に続いてテレ東発の新しいテレビの流れになるかも。
ただし、以前確かTBSが「モヤさま」もどきの番組を作って、全然面白くなかったという例もあったので、一見スタッフがキャストに丸投げで簡単に出来てしまう番組のように見えながら、実はキャスティングや編集などスタッフの実力が出来を左右する要素もあるから、簡単には真似出来ないだろうけど。
「『ぷっ』すま」に話を戻すと、数種類ある企画を週替わりでやっている番組だけど、「ビビリ王」だけがダントツで面白くてあとは苦戦しているといった印象なので、この「無責任の旅」シリーズは有望かも。
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さらに深夜「ケータイ捜査官7」の「URL」(2008/08/20放送)の再放送。(★★☆)
連ドラにありがちな「ストーリー、設定、演出などにおけるシリーズ全体の統一性」といった縛りが、放送開始から半年経った今年の10月頃から特に皆無といっていい程緩くなって、毎回違った内容の事実上の独立作品になっている。
まあ、縛りなんてたいてい無い方がいいに決まってるし、最初から見続けていないと内容が判らないようなシリーズより、途中から観始められるようになっている方もいいに決まってる。
今回の「URL」は、鶴田法男監督によるほぼ純粋ホラー。
ケータイ上の粗い画面による動画の不気味さ、黒いゴミ袋を細長くちぎったようなものがたくさん天井からぶら下がってユラユラ揺れる一室を動画再生させるとまるでデヴィッド・リンチの映画にもあったように見えるところ、そして笑い顔が怖い中越典子のキャスティングなど、今回は演出がキマっていた感じ。