2008年、日、カラー、1:1.85、35ミリ上映、DTSステレオ、139分、日本語
【監督&撮影台本&編集】大林宣彦、他【原作】重松清【主題歌】クラムボン
【出演】南原清隆、永作博美、筧利夫、今井雅之、勝野雅奈恵、原田夏希、柴田理恵、風間杜夫、宝生舞、寺島咲、厚木拓郎、森田直幸、斉藤健一、窪塚俊介、高橋かおり、並樹史朗 喫茶店、油井昌由樹、小林かおり、吉行由実、柴山智加、鈴木聖奈、村田雄浩、山田辰夫、左時枝、小日向文世、根岸季衣、入江若葉、峰岸徹、他
2008/12/26(金)13:35-16:05鑑賞、角川シネマ新宿2、39番/約45人/56席
この地上に天国があるとすれば、それは大林監督作品の中にあると思えてしまう。
人々が生きている世界は現在だけで成り立っているのではなく、記憶の中にある過去の風景やそこにいた人々、過去の存在の証として遺された品々、そしてさらには既にこの世にはいない人々までもがこの世に影響を及ぼしているということを、映画の力を借りて可視化させてみせている。
映画を作る目的は、現実の再現や小説の映画化など作り手それぞれだが、「天国」のような世界を作り上げる(もしくはでっち上げる)ことをやってのけているのは、大林監督ぐらいしかいないと思われ、映画監督として彼が別格たるゆえんである。
1つ贅沢な難点を言えば、「過去」「死者たちの世界」は大林作品ではおなじみの要素で、それらを中心にすえることでこんな素晴しい映画ができてしまうことが、当たり前すぎてちょっとつまらなく感じてしまうこと。
(さらに詳しい感想がこちらに載るかもしれない。==> http://www.ceres.dti.ne.jp/~kwgch/kanso_2008.html)