シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 『サロゲート』 ★★

【原題】Surrogates(意味「代理人たち」)
2009年、アメリカ、カラー、1:2.35、35ミリ上映、35ミリ撮影、ドルビーデジタル/DTS/SDDS、89分、英語(日本語字幕)
【監督】ジョナサン・モストウ【原作】ロバート・ヴェンディティ、ブレット・ウェルデル
【出演】ブルース・ウィリスラダ・ミッチェルロザムンド・パイク、他
2010/02/01(月)16:45-18:00鑑賞、WMCつきみ野2、約15人/約170席
 自宅にいながらにして、屋外で行動する代理ロボットに「憑依」する形で操作ならびに感覚を受信することにより身の安全を手に入れた未来世界の話。
 とはいっても、この映画はあくまで「B級SFアクション」なので、アクションを見せることが目的で、それ以外に関しては肯定的な意味で「テキトー」。
 架空の世界の再現に厳密な考証を行っているわけでもない。(今でさえ健康マニアが多いのに、1日の大半を座って過ごす生活を選ぶ人があんなにいる訳が無い。)
 文明批判っぽい要素もあるが、最低限の説得力を持たせる程度の浅さで、突っ込んで批判しているわけでもない。
 というわけで、B級SFアクションとしては最近には珍しい90分を切る尺の短さも合わせて、ブラックジョークもちりばめつつ、ほど良く面白く仕上げられた映画だった。
 ブルース・ウィリスが、こんな映画でもきちんと出演しているのも嬉しい。


 でも…、色々と映画を取り巻く状況が厳しい昨今、果たして「ほど良く面白く仕上げられた映画」をのん気に作っている余裕などあるのだろうか?
 もしポール・ヴァーホーヴェンが監督していたら、もっとブラックジョークを詰め込んで、『ロボコップ』(★★★☆)みたいにムチャクチャな面白さの映画になったかもしれないと思う。