シネサルの「映画のブログ」

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 2011/05/13(金)の日記 (『牛の鈴音』「夏の記憶」『十一人の侍』)

【曇】
 昨日は早めに寝たのに、早朝に地震と物音でガバッと起きて二度寝したせいか、遅い起床時間になった。
 午前中は、朝食以外特に何もせず。
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 昼過ぎに、昨夜の『牛の鈴音』(★★)の続きを観る。
 まず、昨夜に思ったことはこちら
 この映画ドキュメンタリーなのか?そうではいのか?結論から言えば「ドキュメンタリー素材と実話を元にして、当人たちによって作られた『ドラマ』」だと思った。
 つまり、ドキュメンタリーというよりドラマに近い。
 これは、監督がインタビューで語った意図と一致していると思う。
 で、「ストーリー」はというと、世の中の合理化の流れに逆らうように、昔ながらの農耕牛に頼った農業を営む老夫婦の物語。
 そのような人たちは「頑固」ということになるのだろうが、というよりも年齢的にあえて生活スタイルを変えようにもリスクも大きく気力も体力もなく、「続ける」ことが何よりの幸福だと思えてくる。
 というわけで、思ったよりも普通の映画として楽しめたのだが、この映画がどうこうとは別に、個人的に3.11以降の出来事を受けて、社会に対してどういう認識でどう向き合うべきかが揺らいでいて、それは「映画」対する考え方にも影響している。
 具体的には「フィクション」と「ノンフィクション」、「現実」と「虚構」、「社会」と「個人」などについて。
 よって、この映画に対してもきちんと判断できないでいる。
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 夕方にスーパーに買い物。
 底をつく前に米を買う。あとは弁当。
 夜に、週末恒例のブログとサイトの更新。
 深夜に久しぶりにツイッターに復帰。
 とりあえずの目的は、明日封切りの映画のささやかな宣伝。
 その後、原発関係をフォローしたけど、ツイッターが重くて過去数時間分くらいしか見られなかった。
 まあいいだろう、どうせ大したことないだろうし。
 時間はかかったけど、気分的には深い入りせずにツイッターに接することができた。
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 夜も更けてきたが、眠くならないので、昨夜のTBSテレビ26:29-2704の「女優登竜門デビュー」の録画を観る。
 本編前に、ナビゲーターの中江有里さまが解説。
 1分間ぐらいの出演だけど、彼女だけ目当てで見続けてもいいな。
 今回は、北乃きい主演の恋する日曜日『夏の記憶』」(2005、★☆)。
 女子中の生徒の彼女が、非常勤教師の桐谷健太に好意を抱いてまとわりつくが、彼は彼女がいじめられていて、家の事情で転校することを知る…。
 きいちゃんを初めて見たのは幸福な食卓(2006、★★)で、その時も今回の『夏の記憶』でもそうだけど、悪くはないと思っても、それ以上の逸材だったとは見抜けなかった。
 初めて彼女をいいと思ったのはハルフウェイ(2009、★★☆)
 ちなみに、来週は南沢奈央
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 夜が明け始めてきたが、まだ眠くならないので『十一人の侍』(★★)の録画を観る。
 <ストーリー>狩りに出ていた徳川将軍の弟松平齊厚が、藩境での小競り合いでカッとなって、隣国の忍藩領主を射殺してしまう。
 殺された側の藩士が講義に直訴するが、老中は徳川家の体面を守るため、弟は不問の一方、忍藩は1か月後の取り潰しが決まった。
 忍藩士の中で密かに刺客が結成され、齊厚が江戸から藩に戻る途中で待ち伏せたが、老中が取り潰しを取り消すとの知らせで中止。
 しかし、それは老中のたくらみの嘘だったと解り、刺客隊は後を追って雨で川を渡れずにいた齊厚たちに襲いかかる…。<以上>
 ストーリーが、同じ工藤栄一監督作品の『十三人の刺客』(1963)にそっくりで、ひょっとして焼き直し?
 タイトルから連想される『七人の侍』は、ラストの斬り合いが雨の中というところぐらいの共通点。
 白黒画面の重みを正攻法で活かした硬派な時代劇。
 途中で眠ったが、起きたらまた眠れなくなって、最後まで観てしまった。
 今度こそ本当に就寝。
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