シネサルの「映画のブログ」

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 『悪魔の美しさ』 ★★

1949年、フランス=イタリア、モノクロ、1:1.33、光学モノラル、92分、フランス語(日本語字幕)
2012/12/11鑑賞(2008/10/27放映、NHK-BS2)
【監督&脚本】ルネ・クレール
【出演】ジェラール・フィリップミシェル・シモン、他
 錬金術の研究に何十年も無欲で取りかかり、死期が迫っても世界の真理に近づいていないことに苦悩するファウスト教授(ミシェル・シモン)のところにメフィストフェレス(同、二役)が現れ、死ぬ時に魂をもらうことと引き換えに、ファウストに若い肉体(ジェラール・フィリップ)と錬金術と国を豊かにした名声と王女との恋愛を与えた。
 オリジナルのゲーテの「ファウスト」の話はほとんど知らない。
 悪魔が人の心の弱さを突いて惑わす話かと思いきや、人はだまっていても破滅の道を選び、欲の深さや集団の狂気は悪魔よりも恐い。
 ならば、恐ろしい結末こそふさわしいと思うのだが、逆にご都合主義な落ちで終っちゃった。
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