シネサルの「映画のブログ」

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 『フットルース』 ★☆

【原題】Footloose(意味:束縛がなく自由な)
1984年、アメリカ、カラー、1.85、ドルビーステレオ、107分、英語(日本語字幕)
【監督】ハーバート・ロス
【出演】ケヴィン・ベーコンロリ・シンガージョン・リスゴーダイアン・ウィーストクリストファー・ペンサラ・ジェシカ・パーカー、他
2013/01/21鑑賞、NHK-BS2放映
<ストーリー>
 牧師を筆頭とする大人たちが、ボップミュージックやダンスを風紀を乱すものとして禁止してしているアメリカの田舎町に、シカゴからケヴィン・ベーコンが高校に転校して来て、ダンスを認めさせ息苦しさに風穴を開けようとする。
<感想>
 プロモーションビデオのように、台詞なしで音楽を流して、はしょり気味のカット割りで展開上優先度の低いシーンを処理する手法は、この作品あたりから始まったと思うが、改めて観るとスカスカな印象。
 そんなスカスカ感は映画全体についてもで、ダンスや音楽を前面に押し出すことで若者ウケ「だけ」を狙った映画と言っていいだろう。
 ストーリーはそこから逆算して、ダンスの価値を高く見せるためにダンスが具体的に何かを好転させるものにし、障壁として頭の固い大人を悪役にして出来上がり、みたいな安直な印象。
 だから最後に、ジョン・リスゴウ演じる牧師は改心したけど、彼と同意件だった他の大人たちは改心したのか?とか、ダンスは認められたけど「スローターハウス5」のような小説は忌み嫌われたままじゃないのか?などの、重要なはずのことがうやむやのまま、ダンスにうかれてめでたしめでたしのいい加減さじゃあ…。