シネサルの「映画のブログ」

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 『宮本武蔵』(1973 松竹) ★★☆

1973年、日本(松竹)、カラー、1:2.35、148分、日本語
【監督】加藤泰【原作】吉川英治
【出演】高橋英樹田宮二郎松坂慶子倍賞美津子フランキー堺仁科明子佐藤允細川俊之浜畑賢吉笠智衆有島一郎、任田順好、加藤武加藤嘉汐路章有島一郎、谷村昌彦、牧冬吉、戸浦六宏、大前均、穂積隆信木村俊恵、他
2013/11/02(土)鑑賞、NHK-BSプレミアム放映
<ストーリー>
 関ヶ原の合戦で西軍について、負けて故郷の宮本村に逃げ帰ってきた武蔵(高橋)は、一緒に村を出てお甲(木村)と一緒になって帰村しなかった又八(堺)をそそのかしたと村人に責められ、又八のいいなづけのお通(松坂)に助けられて村を出て、又八の母お杉(任田)は息子の仇として武蔵を追い回した。
 剣豪になった武蔵は、様々な武術家と決闘を繰り返すが、次第に斬り合いだけの自分に疑問を感じていた。
 船島佐々木小次郎(田宮)と対決することになり、武蔵が勝って島から去って行った。
<感想>
 1950年代にも60年代にも大々的に映画化された吉川英治原作の映画化を、1973年に再度行うなんて無謀な気もするが、加藤泰監督は見事に見どころある再映画化作品を作った。
 人物の極端なクローズアップ、広角レンズやパンフォーカスなどで遠近感や奥行きを強調する映像、多めの血糊などで、強烈で泥臭い印象の作品になっていて、時代の変化にも的確に対応している。
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