シネサルの「映画のブログ」

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 『SP 革命篇』 ★☆

2011年、日本(東宝)、カラー、1:1.85、128分、日本語
【監督】波多野貴文【脚本&原案】金城一紀
【出演】岡田准一真木よう子松尾諭神尾佑香川照之堤真一野間口徹堀部圭亮螢雪次朗山本圭波岡一喜入山法子柄本佑、他
2013/12/04(ッ水)鑑賞、WOWOW放映
<ストーリー>
 伊達(香川)と若手官僚たちは、SPの緒形係長(堤)とともにテロによる革命を企んでいた。
 内閣不信任案が提出された衆議院を、緒形らSP数人を含む集団が占拠し、閣僚の汚職を自白させてTVの生放送で流した。
 首相らを警備していた井上(岡田)たちSP4人は、テロリストたちに立ち向かっていった。
<感想>
 革命云々の中身については、社会性は薄いので、物語の発端のための方便程度の扱い。
 加えて、登場人物たちはいずれも地に足のついていない感じ。
 そんな風に物語の背景に深みがなくても、純粋なアクションやサスペンスだったら別に構わないし、確かに途中まではそんな作品として観ていた。
 ただ、終盤になるに従って「情」が深くなって(敵同士が銃を突きつけい合いながら発砲もせずに語り合ったりするのが典型)、薄っぺらい設定とベタベタした展開が同居する違和感が強くなった。
 結局この作品の登場人物たちって、将棋の駒のように動かされている感じで、作り手の愛着が感じられないのが、作品に魅力を感じない理由だと思う。