シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 『クロニクル』 ★★☆

【原題】Chronicle(意味「年代記」)
2012年、アメリカ、カラー、1:1.88、84分、英語(日本語字幕)
【監督&原案】ジョシュ・トランク【脚本&原案】マックス・ランディス
2013/10/02(水)鑑賞、TOHOシネマズ六本木ヒルズ4
<感想>
 民生のビデオカメラによる個人撮影や、街角の監視カメラにたまたま写っていた映像を編集して作った、という体の作品で、ブライアン・デ・パルマ監督の『リダクテッド 真実の価値』と同様の方式。
 ただし、『リダクテッド』か基本ワンシーンワンカメラだったのに対し、本作は普通の映画並みにカットが割られているし、カメラは念力で操作している設定なのでフィックスではなく自由自在に動くし、クライマックスでは民生カメラの原則を無視して、普通の映画のようなショットもあるしで、原則厳守よりも見た目重視の発展形で、観た印象は普通の映画とあまり変わらない。
 「念力によってカメラを空中で自由自在に動かせる」という設定で撮られた映像は、これまで見たことのないようなものだったので、単なるモキュメンタリー以上の映画的な成果があったと思う。
.