シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『黒の壊滅命令 前編・後編』」 ★★

【原題】The Council: Part 1/Part 2(意味「(幹部たちの)会議」)
シーズン2、第11&12話
1967年、アメリカ、カラー、1:1.33、35?、英語、吹替、約46分&47分
【監督】ポール・スタンリー【脚本】ウィリアム・リード・レッドフィールド、アラン・ボルター【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、マーティン・ランドー、バーバラ・ベイン、グレッグ・モリス、ピーター・ルーバス、他
2017/03/08(水)再放送(17:30、BSジャパン)&鑑賞
<ストーリー>
 犯罪組織が巨額の資金をスイスに持ち出そうとしているので、その組織を壊滅させるために証拠を入手せよ、との指令を受けた。
 フェルプス(グレイヴス)とバーニー(モリス)が捜査官に成りすまして組織のボスを連行して監禁し、ローラン(ランドー)が彼に変装して入れ替わり、バーニーを射殺したように見せかけて脱走して組織に潜入した。
 組織の幹部たちはボスを逃亡させようとするが、代わりに美容外科医に成りすましたシナモン(ベイン)の所で整形手術を受け別人になることにし、手術とみせかけて変装を解いてローランの素顔になった。
 ローランは秘密書類の撮影に成功し、彼の独断的な奇行による組織の危機を感じた幹部たちが幹部会を開いて処刑が決まった直後にローランが逃走し、ローランの外見に整形されたボスとエレベーターの中で入れ替わり、ボスは追ってきた手下に射殺された。 
<感想>
 「スパイ大作戦」久々の再見。
 このシリーズは週1作の1話完結のドラマで、毎週毎週アイディアが良く続くなぁと不思議に思うくらいストーリーが手が込んでいる。
 単純に悪者を武力や権力で倒すのでなく、敵に潜入して敵をだまして自滅させるというのが基本の展開なので、ストーリーが複雑になるのも無理はない。
 でも、作戦が綱渡り的になることが多く、よってご都合主義が入り込みやすい。
 本作でも、組織の金に手を出して処刑が決まったが男が生き埋めにされたところをIMFが助けて味方にひきいれたり、組織がフェルプスが車に乗った時に車ごと爆破して暗殺しようとした時にダミーを使って死んだようにみせかけるのだが、いずれも生き埋めにしたり爆弾しかけたりすることを前もって知って用意しないと実現できず、つじつまが合わない。
 でもこのシリーズは、作戦の手の込み具合と、小道具などを使う手順の表現の緻密さなどで、力業的に観る者にスリルを与え続け、ストーリーの穴の多さをを忘れさせたり不問にさせたりするのが魅力。
 本作も、その欠点と長所がハッキリと出ていた。