2020年、日本、87分(実測値)、1:1.85、5.1ch
日本語、日本未公開
東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作作品
監督&脚本:嵐あゆみ
脚本:川滿佐和子
https://www.wowow.co.jp/detail/204237
【あらすじ】
2018年、高校2年生の川井柊(シュウ、河合優実)は、
幼なじみ伊藤椿(伊藤梨沙子)が行方不明になったので、
約1年後に、彼女が居ると思われた若者たちによる「国」と称する宗教団体の施設に信者として入り込むと、
教祖のように崇められる王様(小川ゲン)を含む信者たちの心境と人間関係が変化しようとしていた。
【感想】
作品の特徴を挙げると
(1)ストーリーが説明過少
(2)現在と1年前とを行ったり来たりする展開が(1)のせいで途中まで解りにくい
(3)会話は全般的にボソボソ
(4)アップも少ないので、(3)もあって誰が何を言っているかとか登場人物の区別が解りにくい
(5)撮影と編集は平易な手法
という感じ。
以上のことから、
「具体的なストーリーを何かを伝えるような作品ではない」
もしくは
「具体的な何かはあるのだが、伝わりにくい」
だというのが作品の印象。
でも、カルトを題材にしているというのは、
「何か具体的な意味深なことが描かれていそう」と受け手が思うのは自然なのだが、
それなのに「具体的に伝わらない」のは間違っていることになる。
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(3)は問題点でもあるが、
長めの無言の時間が続くことが作品の雰囲気を印象的にすることに一役買っていたのも確か。