2006年 日本 カラー 35ミリ映写 108分
監督:園子温 脚本:園子温、安達正軌、真田真
出演:栗山千明、大杉漣、佐藤めぐみ、つぐみ、山本未來、光石研、山本浩司、田中哲司、田中要次、不二子、他
これはかなり笑える。
人毛でできたエクステをつけることから園監督が発想して、臓器売買から日本での身近な虐待として児童虐待と広がるが、それらはあくまで映画の一部の要素として留めておいて、基本的には髪の毛をあれこれ使った恐怖シーンが見どころの映画。
大量の髪の毛を使ったりの髪の毛に対する徹底ぶりは、うずまきに対して『うずまき』をほうふつとさせ、過剰さが恐怖からやがて笑いへと発展していく。ついでに、大杉漣が異常な芝居を見せるのも『うずまき』と一緒。
栗山千明はおそらく初の単独主演を手堅く演じて、つぐみも『紀子の食卓』同様のリアルな怖さを見せる。
これだけいろいろな要素を手当たり次第盛り込みながら、そのごった煮感覚が映画を破綻させる方に向かわずに、満腹感を持って見終われる映画になっているのも、園監督の好調ぶりを示している。(更に詳しい感想を掲載するかも)
1月18日(木)19:00〜 丸の内TOEI2 ほぼ満席/360席
この日は完成披露試写会。(シネマトピックスオンライン)
舞台挨拶に立った栗山千明は、CMでは髪を切ったように見えたりしたが、昔ながらの
長い髪だった。
大杉漣と園監督に挟まれると、余計に顔が小さく見えた。