【原題】The Water Horse : Legend of the Deep
2007年、米、カラー、1:2.35、35ミリ上映、35ミリ撮影、ドルビー・デジタル/SDDS/DTS、112分、字幕(戸田奈津子)
【監督】ジェイ・ラッセル
【出演】アレックス・エテル、エミリー・ワトソン、ブライアン・コックス、他
少年が謎の生物と心を通わすストーリーが、父親が家を出たきり帰ってこないという設定も含めて『E.T.』と全く同じと言っていい。
全体的には子供にも自然に楽しめるような無難な作りになっていて、逆に言えば大人にとっては良い子ちゃん過ぎる内容でもの足りない。
『E.T.』は、大人に隠れて子供だけの秘密を持つ後ろめたさ、子供の目で見た世界が大人が感じるのとは違うという心のズレなど、決してきれいごとだけではない陰の部分があり、そんな要素がファンタジーにさらに深みを加えるのだが、この映画にはそんな邪な要素はなかった。
2007/11/25(日)17:30〜19:40、新宿ミラノ座1(第2回東京国際シネシティフェスティバル)、約750人/1064席