シネサルの「映画のブログ」

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 「ヴェネチア映画祭、コンペ出品の日本の3作品はいずれも好評」のニュースは真に受けてはいけない ★

 …とはいっても、ホントに好評なのかもしれないが、好評でもないのに好評だとねじ曲げて報道している可能性もある。
 その理由は、好評だと言っておいたほうが、日本人の期待を結果発表まで引っ張って、ニュースの注目度を上げることが出来るから。
 日本のメディアは、報道の正確性、公平性よりも、売り上げを伸ばすことを優先させているから。
 結果の予想をするためには、ライバルとなる他国の出品作を実際に観て、既に多くの人に見られている『崖の上のポニョ』と『スカイ・クロラ』以上に詳しく報道しなければならないはずなのに、そんなこともしていないメディアが大半で、それらは信頼するに値しない。
 ところで、私は『ポニョ』(★★★☆)だけは観ていて、これは素晴らしい出来だったので、金獅子賞を受賞しても文句なしなのだが、たとえばカンヌ映画祭が社会的な映画を重視したりする傾向を示すようなことをヴェネチアも行ってしまうと、出来よりもメッセージ重視で受賞は難しいかもしれない。
 でも、逆に子供向け映画の『ポニョ』にも同道と賞を上げるとなったら、ヴェネチアってカッコいいと思うかも。