シネサルの「映画のブログ」

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 2008/10/20(月)〜2008/10/24(金)の日記(市川準、『BU・SU』、東京国際映画祭、『その日のまえに』、他)

【10/20(月)】
 SMAP×SMAP(★☆)、ビストロSMAPのゲストは明石家さんま
 さんま1人に語らせると面白くないことが彼の弱点だな。
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【10/21(火)】
 はなまるマーケット(★★)、はなまるカフェのゲストは、『ホームレス中学生』の宣伝で池脇千鶴
 相変わらず彼女は素敵なだなぁ。
 彼女といえば三井のリハウスというより大阪物語で、市川準ゆかりの人。
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【10/22(水)】
 TIFF市川準監督緊急追悼上映『BU・SU』(★★★☆)と、その前にもう1本闇の子供たち』(★★☆)を観に行く。
 まず、シネカノン有楽町2丁目1の『闇の子供たち』18:00の回に、約5分前に到着。
 今日は水曜日で、シネカノンが1000円の日。お客さんは50人ぐらい。
 予告編で、その日のまえにのを初めて観る。
 大林監督が「70歳の新人監督が撮った」と言っていた映画だが、うわぁ、本当に雰囲気ががらっと変わった、今までにない大林作品だ。
 それとも、原田郁子の音楽が新鮮なのかな?
 予告編4本目目の『永遠のこどもたち』に続いて、「こどもたち」つながりで『闇の子供たち』の本編の上映。
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 終映は20:25頃で、時間的に余裕はあったのだが、TIFFの会場で何かあるかも(なにしろ、六本木でのTIFFに行くのは初めて)と思って、さっそく移動。
 有楽町からは、銀座駅より日比谷駅が近いことを地図で確認して、日比谷駅から日比谷線六本木駅へ到着。
 それから、『BU・SU』の終映が遅いので、慣れない六本木ヒルズで迷わず素早く帰れるように、六本木駅かもしくは乃木坂駅の2パターンの帰宅の方向をチェックしながら。TOHOシネマズ六本木ヒルズへと向かう。
 期待に反して、会場では特に何も無いまま21:00頃にスクリーン6に入場。
 開映は21:20頃なのに、21:10頃に場内が暗くなって、TIFFのスポンサーのCFが10本ぐらい流れて、その後また明るくなる。
 CFの上映は場内が明るいままででも構わないと思うのだが、わざわざ暗くしたのはCFに集中させるためなのかな?
 でも、お客さんが入場中なのに場内を真っ暗にするなんて、そこまでシビアなのか?
 思っていたよりも多い、75%ぐらいの入りのお客さんを前に、『BU・SU』撮影の小林達比古さんが上映前に舞台挨拶。
 彼は『BU・SU』以前から市川監督とCFの撮影でコンビを組んでいて、その後、
『ご挨拶 (第2話 佳世さん)』(1991)
病院で死ぬということ』(1993)
『東京兄妹』(1995)
トキワ荘の青春』(1996)
『東京夜曲』(1997)
『たどんとちくわ』(1998)
大阪物語』(1999)
東京マリーゴールド』(2001)
竜馬の妻とその夫と愛人』(2002)
あおげば尊し』(2005)

と、数々の市川作品を手がけたのだが、現在は視力を失って市川監督の「春、バーニーズで」(2006)がカメラマンとしての最後の作品になった。
 そんなわけで、「東京を撮らせたら世界一」と言われていたらしい市川監督の、まさに実際に撮影していた人がエピソードを話して下さった。
 『BU・SU』は撮影時に使ったフィルムが約12万フィート(通常の映画は5万フィートぐらい。1.5フィートで1秒分なので、12万フィートだと8万秒=約22時間)。
 なぜそんなにフィルムを回したかというと、市川作品おなじみの東京の風景の数々を小林さんが機会あるごとに撮りだめていたというのもあるが、市川監督は短いカットでも長く回して編集でその一部だけを使うから全体的に長くなるとのこと。
 それから、『BU・SU』の富田靖子のように、市川作品といえば女優が素敵に撮られるという話で、そんな作品は自分が撮影を手がけたものだろう、と話して会場は大ウケ。(『東京兄妹』の粟田麗、『大阪物語』の池脇千鶴、『東京マリーゴールド』の田中麗奈などのことを指していると思われる。この際、『会社物語』の西山由美や『つぐみ』の牧瀬里穂のことは忘れよう。)
 最後に「『BU・SU』の(20年前のプリントの)フィルムは色褪せても、作品は色褪せない。」と言って、約15分のトークが終了して本編の上映。
 上映されたプリントは、褪色は気にならなかったけど、ヌケが悪くて16ミリかと思うほどだった。(20分ごとにフィルムの端のノイズが多くなるので35ミリ。16ミリなら1巻が約60分。)
それから、サウンドトラックのノイズも多かった。
 でも、映画が進むにつれて気にならなくなっていた。
 詳しい感想はいずれ書きたいけど、広岡由里子がイジメられた後の混乱のシーンで1回目の落涙
 あの突然狂ったように始まる混乱には、初見のときにも衝撃を受けた。
 富田靖子が学校をサボって街をうろついていたとき、六本木ヒルズの場所にあったWAVE六本木店で男女が喧嘩しているところに出くわすシーンがあった。
 ビアガーデンのシーンは、やっぱり名シーン中の名シーン
 あと、つい忘れていたけど、楽屋で富田靖子が座っているところを、まばたきしない顔に向かって斜め後ろからズームインしていく40秒ぐらいのワンカットのシーンも、改めて凄いシーンだ。
 クレジットの最後に市川準の名前が映されて拍手とともに23:10頃に上映終了。
 小林さんも、見えない目で最後まで観ていた。
 こっちは余韻に浸る暇もなく帰宅の途につき、早く帰るための安全策として、最寄り駅の六本木ではなく、乃木坂駅へと向かう。
 時間がないので駅までダッシュ。まるで、『BU・SU』で人力車の後ろを走っていた富田靖子のような気分になる
 家に着いた時には日付が変わっていた。
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【10/23(木)】
 TIFFのコンペ作品『ダルフールのために戦え』を招待券で観に行こうと思い、その前に僕らのミライへ逆回転』(★★)を観に新宿バルト9へ。
 開映時刻18:45の10分ぐらい前に着き、スクリーン7へ入場。お客さんは40人ぐらい。
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 終映は20:35ごろで、新宿三丁目から霞ヶ関経由で六本木に行き、『ダルフールのために戦え』の開映時刻21:20の15分ぐらい前に着いたら、なんと満席で入場不可
 確かに完売の場合は入れない招待券だったので、しょうがないと思ってさっさとあきらめる。
 でも。後で考えれば何か別の作品やレイトショーの映画をとりあえず探してみたら良かったかもしれないのだが、そのときはそんなことも考えずにそのまますぐに帰途についた。
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【10/24(金)】
 TIFFのコンペ作品『トルパン』(★★)を招待券で観に行くためにシアターコクーンへ。
 昨日、招待券で入れなかったことが頭をよぎるが、シアターコクーンはキャパが大きいから大丈夫だろうと思い、開映時刻19:00の15分前に着く。
 お客さんの入りは、1階席が30%ぐらい。
 20:45頃に上映が終わって、続いて監督のセルゲイ・ドヴォルツェヴォ、主演男優のアスハット・クチンチレコフ、彼の姉役のサマル・エスリャーモヴァによる30分間のティーチイン
 質問も旺盛で、和気藹々としたいいティーチインだった。
 その後はハシゴする映画も無かったが、今日が上映最終日の東京残酷警察が盛り上がっているのではないかと思ってシアターN渋谷の下に行ってみると、さすがに21:35頃は上映が始まってまもなくだったので、関係者らしい人はどこかに行っていてそこには誰もいなかったので、すぐに引き返して帰途につく。