シネサルの「映画のブログ」

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 『エレジー』(2008) ★★★

【原題】Elegy(英語、意味:「哀歌」)
2008年、アメリカ、カラー、1:1.85、35ミリ映写、ドルビーデジタル、112分、英語(日本語字幕)
【監督】イザベル・コイシェ【脚本】ニコラス・メイヤー【原作】フィリップ・ロス「ダイング・アニマル」
【出演】ペネロペ・クルスベン・キングズレーパトリシア・クラークソンデニス・ホッパーピーター・サースガード、デボラ・ハリー、他
2008/02/03(火)15:45-17:55鑑賞、ル・シネマ2、整理番号86番/約100人/約200席
 冒頭の「体は老いても、頭の中は若いときと変わらない。(相変わらず女好き)」みたいな台詞が印象的。
 恋に関する思いは、嬉しさよりも悩ましさの方、特に「葛藤」というものがつきものなのか?
 ベン・キングスレー演じる主人公のように、長く生きていることもさることながら、恋の経験も豊富で、芸術評論家という物事を客観視することに長けている人なら、恋に深入りしない方がいいということが解っていてもどんどんハマってしまう。
 年をとると、「年甲斐もなく」と言われることをやりづらくなったり、若さに適わないことがあったりするのに、恋の誘惑には勝てずに若者のような気分で行動したりもする。
 芸術評論家らしく、ペネロペ・クルスが美的魅力を発するから彼女に惹かれたのが、やがて彼女との関係そのものが大事になって「美」は重要でなくなったりと、理屈がどんどん崩れていく。
 そして、2人とも関係を維持したいと思って二股になったりなどなど、恋に関する人間の行動は不可解なことばかりで悩みの種なのだが、それでも老いても恋していたいという思いは理解できる。
 【さらに詳しい感想がこちらに載るかもしれない==>http://www.ceres.dti.ne.jp/~kwgch/kanso_2009.html
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