シネサルの「映画のブログ」

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 『禅 ZEN』 ★★

2008年、日、カラー、1:1.85、35ミリ上映、ドルビー、127分、日本語
【監督&脚本】高橋伴明【原作&製作総指揮】大谷哲夫
【出演】中村勘太郎内田有紀藤原竜也、テイ龍進、高良健吾村上淳勝村政信、西村雅彦、菅田俊哀川翔笹野高史、高橋惠子、他
2009/02/20(金)18:25-20:50鑑賞、WMCつきみ野6、約15人/199席
 道元の生涯を描いた、曹洞宗の宣伝的な映画であるとはいえ、一言で言えばとても中立な映画。
 道元をいかにもな偉人として描くとか、他の宗派と比較して優位点を強調し過ぎるようなことはなく、他の宗教や宗派の人にも抵抗無く受け入れられて、曹洞宗の教えを解りやすく理解できる内容になっている。
 道元やその弟子たち以外の登場人物の人間くさいドラマを加えたり、映画表現においても瞑想のような非現実的なイメージをGMで映像化したりなど、解りやすさや親しみやすさを重視しつつ、決して多用しないという中立中庸ぶり。
 ただ、ここまで当たり障りの無い映画だと、逆に本当に作る意味があったのか?誰に向けて何のために作った映画なのか?という疑問がわき起こる。
 映画って、作り手の自己主張が表れていて、観る者の心を揺さぶってこそ作る方も観る方も意味があるんじゃないの?
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