シネサルの「映画のブログ」

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 2009/12/09(水)〜2009/12/10(木)の日記 (有吉弘行)

【12/09(水)】
 最近、夜早い時間に寝てしまっていたのを、なんとか修正しようとしていて、ついに朝型生活にきりかえることに成功。
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 朝に昨夜の「ロンドンハーツ」(★★)の録画を観る。
 陣内智則の人気が離婚以来落ちているのを何とかしたいという話題で、後半は一発屋どん底⇒復活をとげた有吉弘行(★★★)が陣内のために講師を務めた。
 ここでの彼の主張の元になっている考えは、大衆なんて信用も信頼もしていないということ。(どん底時代に、よっぽど冷たい視線にさらされたんだろう。)
 上に出たら出たで、下に出たら出たで、どっちにしても非難するだけの面倒くさい存在だと思っている。
 一度彼らの軽蔑のターゲットになったら、軽蔑してやろうと思っている人々にとっては、何をやっても軽蔑のネタにされてしまう。
 人気を取り戻したいと思ったら、大衆の狭いストライクゾーンを見つけて、それに合わせて自分を変えないといけない。
 自分主体で芸風を作り上げるなんてことは間違った方向だし、プライドなんてものは邪魔になるだけ。
 以上、とっても鋭いし恐らく正しいんだけど、この考え方って怖いよな。
 人気者になれるのは、優れた芸の持ち主ではなくて、人の心理を読んで人を操れるような「詐欺師」と同じ才能の持ち主だということ。
 芸能人は、かつては才能にあこがれられる存在だったが、今では大衆に取り入ってかすめ取る存在。
 番組内で紹介されていた、日経エンタテインメント調査の「嫌いな芸人」の上位5人が、(1)江頭2:50(2)明石家さんま(3)陣内智則(4)狩野英孝(5)有吉弘行、だったらしいけど、大衆(少なくとも日経エンタ絡みの連中)が安直なイメージでしか人を見られないということを示したバカ丸出しの結果。
 少なくとも、(1)(2)(5)はこんなのにランクインされたって屁とも思っていないだろうから、そんな人たちがいるランキングなんて何の批評にもなっていない。
そして、毎年こんなバカ結果が出るのに、もしくはバカ結果だってことに気づかずに、無意味な調査を続けている日経エンタも。(いや、これこそランキング好きのバカに取り入って商売している一例か?)
 一方の芸人たちは、有吉と同様に、お笑いブームを真に受けて図に乗った発言をするやつなんかほとんど見たことがない。
 この両者の意識のレベルの違いを見れば、大衆がかすめ取られる構図の現状はしばらく安泰だな。
 そして、日本の芸能はメジャーなメディアにおいては、ほぼ「芸能人(とスタッフ)」が「詐欺師」にとって代わられつつあると言えるだろうな。
 いや逆に、芸能に対する大衆の懐の狭さが、詐欺師しか生き残れない状況に追い込んでいるということだろう。
 (ちなみに、「詐欺師」が悪いか?といえば、自分を良く見せようとしている人(つまりほぼ全人類)はみんな詐欺師と言えると思います。)
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【12/10(木)】
 フジテレビ元日恒例の新春かくし芸大会(★)が、47年目の2010年の放送で最後になるというニュース。
 観なくなってから少なくとも10年は経っているので、やめることは自体は何とも思わない。
 最近ダメになったと感じたのは、メイキングから見せて、スポ根まがいの涙と感動の番組になったこと。
 一言で言えば「野暮」、「感動の安売り」。
 「かくし『芸』」だったら、完成形のいいところだけ見せて、さらっと楽しめるものにするのが「粋」。
 裏の苦労なんか見せちゃいけない。
 だいたい、苦労なんて誰でもしてるんだから、そんなの何にも偉くない。
 そんなわけで、ハイしゅうりょ〜。