シネサルの「映画のブログ」

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 2009/12/11(金)〜2009/12/13(日)の日記 (『イングロリアス・バスターズ』)

【12/11(金)、雨】
 明日からWMCつきみ野などでの上映回数が1日1回になってしまうイングロリアス・バスターズ』(★★☆)を観に行く。
 本当は、雨が降ると判っていた今日より、昨日とかの方が良かったかもしれないけど。
 開映時刻17:40の5分ぐらい前にWMCつきみ野に着くと、チケット売り場に8人ぐらいの行列ができていて、そのほとんどが明日以降の指定席を買っていた。
 しかも、座席を決めるのにそれぞれ約3分もかけやがって、やっと窓口でチケットを買おうとした時には並び始めてから8分ぐらい経過していて、開映時刻を3分ぐらい過ぎていたせいか「レイトショーですか?」なんて聞いてきやがった。
 10分弱も並ばせるなんて、WMCつきみ野、要改善! 客さばきの方法なんて、お金をかけずに頭を働かせるだけで顧客満足度を左右できるんだから。
 私の場合は、当然のごとくチケットなんて30秒ぐらいでパッパと買う。
 自由席ってやっぱりいいよな。
 ここはWMCつきみ野以外のシネコンも見習うべき。
 スクリーン6に、予告編が始まった頃に入場。
 お客さんは3人。
 そして、20分ぐらいの予告編に続いて本編の上映。
 冒頭のユニバーサルの地球のロゴは、『スペル』(★★★)に続いての20年ぐらい前の古いものだったけど、2つ続いたということは、古いものを特別に使っているのではなく、全社的に最近のCGのロゴをやめて昔に戻ったの?
 パリの映画館で上映されていた『死の銀嶺』(★★☆ 1929年 独 トーキー)の監督がG・W・パブストとされていた。
 私はてっきり山岳映画でおなじみのアーノルド・ファンク監督作品だと思っていたが、家に帰ってから調べると、2人の共同監督作品ということになっていた。
 『死の銀嶺』の主演のレニ・リーフェンシュタール(1902年生まれ)は、劇中ではマレーネ・デートリッヒと共に、架空の女優ブリジット・フォン・ハマーシュマルクと比べられるほどのドイツのスター女優という扱いだったけど、彼女は1933年の出演作が最後でそれ以後は映画監督としても有名になったから、劇中の1944年当時でもはたして相変わらすスター女優と思われていたかどうかは…?
 可燃性フィルムについては、キネマ旬報12月上旬号の、森卓也さんのコーナー「キネマ当方見聞録」に詳しく書かれているが、やはりプリントは上映が終わったら返すべきものなので、映画館に何百巻もあるのは不自然。
 まあでも、タランティーノ作品は映画うんちくが前面に出過ぎる傾向があったけど、前作のデス・プルーフ(★★★)以降(正確にはクライマックス以降)は、うんちく頼みではなく、独立した自作の良さを追求するようになって、良かった。
 終映は20:30頃で、雨の中をポンチョで自転車で帰る。
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【12/12(土)、晴】
 テレビ東京25:25-26:10のアリケン」(★★★)。
 「レディス4補完 崖っぷちアイドルオーディション」の後編。
 面白かった凄かったとは言えるけれども、「何が」「どう」を説明するのは難しい。
 おそらく今一番アヴァンギャルドなバラエティ番組だからこそ作れたのか?作り手の予想以上に崖っぷちアイドルが凄かったのか?それすら判らない。
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【12/13(日)、曇】
 WOWOW朝08:15からの特攻大作戦をチラッと見る。
 以下は『特攻大作戦』のアスペクト比のヴァージョンによる違いの調査結果。
 (1)WOWOW 2009年版
      1:1.78 (=16:9)、ワイドテレビのフル画面
 (2)NHK-BS2 2005年版
      1:2.35、(1)の上下をトリミング
 (3)IMDbの情報
      1:1.75、プリントは35ミリと、それをブローアップした70ミリ。撮影はアナモフィックレンズ不使用の35ミリ
 (4)キネマ旬報アメリカ映画作品全集の情報
      1:2.2(70ミリ)或いは1:2.35(35ミリ)
 以上の結果をまとめると、オリジナルのアメリカ公開版はおそらく(3)で、それを日本では70ミリ映画として公開したので上下がトリミングされた(4)の形になった。
 よって、(2)は日本公開時のアスペクト比、(1)はオリジナルのアスペクト比とほぼ同じと言えるのではないか?
 それにしても、横長の画面の映画をテレビのアスペクト比に合わせるために左右をトリミングするというのはよくあるケースだけど、オリジナルから上下をトリミングして横長画面映画のように見せたテレビ用の原版を作るなんて、他では聞いたことが無い。