シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 2010/03/03(水)〜2010/03/05(金)の日記 (『イエローキッド』『アイガー北壁』『古代少女ドグちゃん』『おとうと』、日本アカデミー賞)

【3/03(水)】
 夜からよみうりホールでの『アイガー北壁』(★★☆)の試写会に行くことになっていたので、他にハシゴする映画として、ユーロスペースで14:20からのイエローキッド』(★★★)と、シネマート新宿で20:45からの『きょーれつ! もーれつ!! 古代少女ドグちゃんまつり スペシャル・ムービー・エディション』(★★☆)にする。
 渋谷に行って開映時刻5分前頃に劇場に着いてスクリーン1に入場。
 お客さんは6人。
 予告編で、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』、『川の底からこんにちは』、『カケラ』という、満島ひかり&安藤サクラ&安藤モモ子姉妹の3人が関わっている作品が見事な3連発。
 『イエローキッド』は良かったんだけど、中でもでんでんさんの素晴らしさには、そろそろみんなちゃんと「スゴイ」と言ってやらなきゃいけないだろう、と思った。
 終映は16:20頃。
 ユーロスペースを出て、渋谷駅方面に向かう途中で、改めて元ヒューマントラストシネマ文化村通りシネ・アミューズ)のあったビルを見ると、看板は残っていたから、まだ新しいテナントが入っていないんだろうか?
..............................................
 次の『アイガー北壁』の開映時刻18:00までに時間があったので、まず渋谷の本屋でちょっと時間をつぶしてから有楽町に向かい、適当なカレー屋で腹ごしらえして、17:40ごろによみうりホールに入場。
 お客さんは75%ぐらいの入り。
 上映に先立って、スイス政府観光局の人の挨拶と、40年ぐらい前にアイガー北壁の登頂に成功した人によるインタビュー形式のトークショーが20分ほど。
 そして、本編の上映が始まり、終映は20:25頃。
...............................................
 次の『古代少女ドグちゃん』の開映時刻は20:45で、日比谷駅から新宿三丁目まで15分はかかってしまうため、時間的にかなり厳しかった。
 そこで、日比谷駅日比谷線ホームへと急いだが、着いた時には目の前で電車が出て行ったところだった。
 そこで、次の手段として千代田線のホームへと急いだが、こっちもまた目の前で出て行ったところ。
 そんなわけで、また日比谷線のホームに戻って、来た電車に乗って…、などと日比谷駅のホームを右往左往した結果、新宿三丁目の駅に着いたのが開映時刻を5分過ぎた20:50頃。
 でも、シネマート新宿に急げば予告編の上映中には入場できるかな?と思っていたら、予告編があるというのは勘違いで、本編からの上映だったようで、既に10分ぐらい過ぎていた。
 それでも、今週の金曜日の楽日までに新宿でレイトショーを観に来ることは出来ないと思い、スクリーン1に痛恨の途中入場。
 ドグちゃんが地面の下から現れたところから観始める。
 お客さんは40人ぐらいと、おそらく入りはいい方。
 終映は20:40頃で、新宿駅まで歩いて帰る。
================================================
【3/04(木)、曇>雨】
 WMCつきみ野での上映回数が来週から減るので、15:20からの回の『おとうと』(2009、★★☆)を観に行く。
 15:15頃にスクリーン6に入場。
 お客さんは10人ぐらい。
 予告編が『トリック』、『シャッター アイランド』、『シャーロック・ホームズ』、『NINE』と、『おとうと』とは別系統のものばかり。
 『おとうと』は、市川崑監督の『おとうと』(1960、★★★)を元に作られた新作で、共通点は弟が迷惑をかけて姉が困るという設定と、最後に2人が紐でつながった状態で寝ること。
 笑福亭鶴瓶の役名「丹野鉄郎」は、山田洋次監督作品『十五才 学校IV』(2000)にも出演していた丹波哲郎が元だろうか?
 終映は17:45で、天気予報より早く雨が降っていた。
================================================
【3/05(金)、晴】
 明日から1週間ぐらい天気が悪くなりそうなので、朝に洗濯をする。
................................................
 日テレ21:00-22:54の日本アカデミー賞授賞式」を観る。(★★)
 観る目的は、賞の結果には全然興味が無くて、監督などのスタッフや、あまりテレビには出ない俳優たちをボーっと見ること。
 番組としては、変に凝ったことをしないで正攻法で作った感じで、今までで一番良かったと思う。
 賞なんて厳粛なものだから、そもそも面白くする必要がないのに、これまでろくでもない作為ばかりだったのは何だったんだろ?
 それでも、今回特に奇異だったのは広末涼子の扱い。
 彼女はゼロの焦点』(2009)の主演として出席していたのだが、同時にヴィヨンの妻の主要出演者でもあったはずなのに、どういうわけか、まるで『ヴィヨンの妻』には出演していることを隠されているかのようだった。
 『ヴィヨンの妻』の出演者とスタッフ一同が壇上に上がった時も、そこに加わっていなかった。
 『ヴィヨンの妻』の本編の映像を使っての作品紹介でも、彼女が写っている映像は使われなかった。
 出演者も、松たか子浅野忠信の主役2人以外に、妻夫木聡堤真一の名前は共演者として紹介されたのに、彼女の名前は無かった。
 おそらく、何かの理由でそうなっているんだろうけど、この程度のことに待ったをかけた奴って、そのセコさを恥ずかしいと思わないんだろうか?
 それから、プレゼンターの余貴美子が自分自身に賞をあげるなんて、本来あってはならないことなのに、なぜそんな状況を許しちゃうんだろう?
 2年連続で受賞するなんて有り得ないとでも思ってるんだろうか?
 でも、相手は日本を代表する女優の余貴美子だぞ。
 アメリカのアカデミー賞は、女優賞は男、男優賞は女がプレゼンターになるので、おかしな事態にはなり得ない。
 日本アカデミー賞のプレゼンターが前年度の受賞者だというのも、単なる約束事でしかないので、変えたって何も実害が無いだろうから変えちゃえばいいのに。


 賞の結果について一言コメントすると、「当たり障りのない無難で保守的な結果だなぁ」ということ。
 何千人もの協会員の投票によって選んでいることになっているけど、まるで5人ぐらいの保守的なお偉いさんが話し合って、「今年はこんなもんでいいんじゃないでしょか?」みたいな感じで決まったみたいな結果。
 鶴瓶ペ・ドゥナには最初から勝ち目が無かったように思えてくる。
 日本の映画の業界人は、相変わらず危機感も向上心も無いのかな?