シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 2010/04/21(水)〜2010/04/23(金)の日記 (『月に囚われた男』『半分の月がのぼる空』『息もできない』『鉄男 THE BULLET MAN』『必死剣鳥刺し』『カケラ』、シアタースタッフ映画祭)

【4/21(水)、晴】
 歯の詰め物が取れたことの治療のため、朝一で歯医者に電話し、午前に予約を入れる。
 午前中から映画を観に行く予定を立てていたのだが、午後からに変更を余儀なくされたので、歯医者の待ち時間に考えて、結局月に囚われた男』(★★)半分の月がのぼる空』(★★)の「月シリーズ」に決める。
 治療が終わって恵比寿に向かい、13:00頃に恵比寿ガーデンシネマに着いてチケット購入。
 入場料1000円の水曜日は混雑しているとの情報だったので、開映時刻13:45より早めに着いたのだが、整理番号42番で、お客さんは100人ぐらいで、そんなに混んでなかった。
 15分ぐらいの予告編の後に本編の上映。
 『月に囚われた男』は、科学的な考証に関してはかなりいい加減
 一番判り易いのは、真空の月面を月面車がごう音を上げて進むのと、重力が地球の6分の1なのが映像に反映されてないのが大半で、ランニングマシンで地球と同じように走ったりしていた。
 あと、月の裏側の設定のはずなのに、そこからは見えないはずの地球が見えていたりとか。
 でもそれより問題なのは、月面で採掘した鉱物を地球に送る方法があれだけ発達しているのなら、月面に三年間単身赴任という過酷で問題を起こしかねない労働環境にして、それを維持するために手間をかけるよりは、地球と月の間を人が頻繁に行き来できるようにして、数人体勢で各人数ヶ月の赴任期間にする方が様々な面で良さそうで、つまり物語の根底に関わる部分がありえない設定なので、ちょっと困ってしまう。
 終映時刻は15:35で、もうちょっと遅くて次の映画までの移動時間がギリギリかもと思っていたのだが、早く終わって助かった。
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 恵比寿から渋谷に移動して、シネセゾン渋谷での『半分の月がのぼる空』の開映時刻16:10の5分前に余裕で到着し、サービスデーの1000円で入場。
 お客さんは40人ぐらい。
 『半分の月がのぼる空』の時代設定はっきりとは示されなかったのだが、「看護師」ではなく「看護婦」と言ったり、病室のテレビがブラウン管だったりで、おそらく1990年前後ぐらいの設定。
 あと、関西弁っぽい方言がどこのものなのか判らなかったのだが、後になって伊勢市立病院だったことで三重県だったことが判明した。
 終映は18:20頃で、すぐに渋谷駅から帰路につく。
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 明日行く『鉄男 BULLET MAN』の試写会の招待状がメールで送られてきて、それをプリントアウトしたものを持っていかないといけないのだが、セブンイレブンネットプリントで印刷しようとしたのに、どうやっても「用紙サイズが違う」といって印刷データを受け付けられなかった。
 そこで、他の方法を探した結果、メールの文章を貼り付けたファイルから、アクロバットのサイトでPDFに変換し、それをUSBメモリーに入れてローソンに持っていって、コピー機に挿してプリントが出来そうなことが判った。
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【4/22(木)、雨】
 午前に面談、夜から『鉄男 THE BULLET MAN』(★★★☆)の試写会に行くので、ついでに今週いっぱいでシネマライズ2Fでの上映が終わる『息もできない』(★★★)を午後に観に行くことにする。
 まず、朝に自転車で5分ぐらいのところにあるローソンに小雨の中に行って、昨夜考えた方法で試写会招待メールをプリントアウトすることに成功。
 湘南台経由で地下鉄で関内へ。
 同じ県内なのに、横浜は都内に行くより遠くて高くつく。
 11:00-12:00に和やかに面談。
 でも、そろそろもっとやる気を出すべき?
 関内から、京浜東北線東横線を乗り継いで渋谷に行き、『息もできない』の前売り券を買ってからシネマライズに開映時刻13:35の30分ぐらい前にチケットを購入し、コンビニにカレーパンを買いに行くが、売ってなかったのであきらめて劇場に戻って入場。
 お客さんは40人ぐらい。
 一連の予告編の最後に、「シネマライズは、BFとライズXを閉館してリニューアル」との気になるCMが。
 終映は16:00ごろ。
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 次の『鉄男〜』の開映時刻19:00までの間にもう1本何か観たかったのだが、適当なものが作品が無かったので、東急ハンズでじかんをつぶしたりしてから、銀座線=>丸ノ内線=>日比谷線と乗り継いで六本木へ。
 そこで、カレーとコーヒーで腹ごしらえと時間つぶしをしてから、開場時刻18:30ごろに駅に直結したビル内にあるアスミック・エースの試写室へ、初めてなのでかってが判らないままなんとか入場。
 約50席はまもなく満席になって、追加のパイプいすを出して、80人ぐらいなんとかギリギリ納まる。
 大半が業界人らしい中、判ったのは映画評論家の大久保賢一さんぐらい。
 本編が始まるが、試写室のスクリーンは小さめだけど、音量が大きくてなおかつ音割れが無くて、音が重要な『鉄男〜』の映写環境としてはベストかも。
 始まって10分ぐらいで映像と音に圧倒された。
 上映時間71分と短めなのもいい。
 終映とともに試写室を後にするが、アスミック・エースの廊下に「ソラニン 大ヒット」という貼り紙があった。
  「良かったねぇ、あんな不出来な映画でもヒットして。」
というのと、
  「『ソラニン』をボロクソに言っておきながら、『鉄男〜』をタダで観てしまった。」
という後ろめたい思いがよぎった。
 そのまま、六本木=>霞ヶ関=>代々木上原を経由して帰路に着く。
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 家に帰ると、昨日応募した必死剣鳥刺しの明日の豊川悦司舞台挨拶つき上映会の招待メールが届いていたので、明日出かける予定を立て始める。
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【4/23(金)、雨】
 13:00からの必死剣鳥刺し』(★★)の後に、もう1本何を観るかを、家を出る直前まで考えて、結局『カケラ』(★★)を観に行くことにする。
 田園都市線に乗り、まず渋谷駅で降りてから『カケラ』の前売り券を買って、半蔵門線に乗って九段下駅で降りる。
 12:50頃にサイエンスホールについて、この上映が「第1回シアタースタッフ映画祭」なる謎の映画祭だったことに気づいた。(http://www.timesin.com/eigakan/)
 直前に招待客を募集するということは、認知不足による空席の穴埋めかな?
 なぜ謎の映画祭か?というと、同じ選考方法による「映画館大賞」というのが別にあって、こちらは第2回の2010年度の結果が既に発表されているから。(http://www.eigakanshugi.com/eigakantaisho/)
 こういうのって、後から出てきた方が怪しいし、「シアタースタッフ映画祭」の名誉会長が、最近は金のイメージがつきまとう松本零士だというのも怪しい
 (この怪しさは、調べてみる価値がありそうだ。誰か知っている人がいたら教えて欲しいです。)
 開演時刻になって、襟川クロさんと河村和奈さんの司会によって映画祭の開幕となり、実行委員長の伊藤満さんの開幕宣言。
 映画館スタッフが選ぶ映画祭は、世界に類が無いことを主張するが、実際には上に述べたように「映画館大賞」が先に存在したし、「本屋大賞」を考えれば斬新だということもない。
 ともあれ、セレモニーは短めに終わって、『必死剣鳥刺し』の上映。
 最近、ビデオ撮りの映画をやたら観ているせいか、フィルム撮りの本作の画質が本当に素晴らしいと感じた。
 でも、色の加工をしている部分があったことから、昔ながらの光学プロセスではなく、デジタルインターミディエイト(DI)を採用していることに気づいが、DI無しの場合と画質の違いはほとんどないようだった。
 終映は15:00ちょっと過ぎで、引き続きメディアのカメラが入ったところで豊川悦司さんが壇上に現れる。
 そして、クロさんによるインタビュー。
 クライマックスの斬り合いに1ヶ月ぐらいかかったそうだが、それより大変だったのが、池脇千鶴に背中を流してもらうシーンで、身長差を埋めるために体を屈めた状態でキープし続けたことだったとか。
 インタビューが終わって、映画館スタッフたちと松本零士が壇上に上がって『必死剣鳥刺し』への表彰をトヨエツが受ける。
 そして、松本零士の映画祭に対する挨拶が始まったのだが、嫌な予感が的中して、映画館とは無関係な、自慢話や映画妄想トークを延々と続けた。
 本当に永遠にしゃべり続けそうな感じだったので、BGMを流したり、クロさんが割って入ったり、お客さんたちが拍手したりで、みんなで協力してなんとか穏便に終わらせた。
 そして、プレス向けの撮影タイムでイベントは終了し、壇上でひたすら立ち続けていたトヨエツはそそくさと退場。
 お客さんも大半が退出した。
 その後、映画館スタッフたちによる、各自が選んだ期待の発表のイベントが続いたのだが、次の映画の時間が迫ったので、私も会場を後にした。
 松本零士に関しては、もうろくなのか、ボケたふりの嫌がらせなのかは知らないが、自分のしたことで自身の印象悪くするのは自由なので、何とも思ってない。
 悪いのは、彼のネームバリュー目当てに起用したのかはしらないが、こんなことになるのは慎重に人選すれば予測して回避できたはずなのに、人を見る目が無かったせいでお客さんやゲストに不快な思いをさせ、先生の生き恥をさらすことにも手を貸してしまった映画祭の運営委員の方。
 これにこりて、次からは気をつけるべきだろう。
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 サイエンスホールを後にして九段下駅へと向かうが、いつもは夜の試写会が終わった後に夜道でしか通ったことがないところを、初めて日中に歩く。
 なので、いままで気がつかなかったものがあって、途中に大きな銅像があって、台座に「吉田」と書かれていたので、「吉田茂かな?」と思ったのだが、その「茂」の文字が書かれていそうな部分が植え込みに隠れていて、「大事な銅像だったら『茂』の部分が隠れないようにすればいいじゃないか。」とは思ったが、かといって近くまで行って確認するほどでもないので、そのまま素通りする。
 結局、北の丸公園の案内板に「吉田茂の像」と書かれていたので、解決できたが、なぜそこに像があるのかまでは判らないし、かといって判らなくてもいい。
 半蔵門線で渋谷に向かい、開映時刻16:30のちょっと前に『カケラ』を上映中のユーロスペース1に入場。
 お客さんは20人ぐらい。
 『カケラ』には、安藤モモ子監督の妹の安藤サクラが出演しているという情報があったのだが、見つけられなかったし、エンドクレジットも出演者の中に名前が無くて、「Thanks」のところに出てきた。
 (後に公式サイトで調べたら、公園で遊ぶ若者役だったそうだけど…、うーん、覚えてない。)
 終映は18:30頃で、雨の中を渋谷駅へと早足で歩いて帰る。