2010/04/23(金)24:50-25:45、テレビ朝日、「お願い!ランキング」のコーナー。
http://www.tv-asahi.co.jp/onegai/up_rank/100423/index.html#project01
4/02(金)放送の前回から3週間ぶり。
「ピリ辛」というタイトルから、コメンテーター3人が映画を褒めるだけでなくけなすこともするのを、「辛口コメント」として前面に押している。
現に、賛否が分かれた場合に、先に好意的意見を紹介してから、後から否定意見がそれを覆すという構成になっていて、賛否を同列に扱うのではなく、否定意見がよりインパクトを感じられるようになっている。
でも、本来なら肯定意見も否定意見も同列に扱うべきで、どちらかを強調するようなことをしたら、それは発言者の「正直」さを捻じ曲げることになる。
なぜこのような捻じ曲げのようなことが起きてしまうかというと、否定意見を言うことが売りになるから。【1】
なぜ否定意見を言うのが売りになるかというと、他にそのような番組が無いので差別化できるから。【2】
なぜ他に否定意見をいう番組が無いかというと、映画紹介番組を作るに当たって、視聴者の方ではなく、スポンサーである映画会社の方を向いていて、映画を褒めることしかしない番組が大半だから。【3】
なぜ視聴者の方を向いてない番組が多いかというと、自分たちが粗末に扱われていることに鈍感で観ちゃう視聴者が多いから。【4】
…というわけで、【3】か【4】のような異常な状態が当たり前だから、逆に映画をけなすことを狙った「ピリ辛!シネマアカデミー」になったのであって、【3】【4】のようなことがなければ、正直に映画を語るのをそのまま紹介するただの「シネマアカデミー」だったのかもしれない。
それとも、状況のせいにするのではなく、「ピリ辛!シネマアカデミー」が自らすすんで誠実な番組「シネマアカデミー」にしなければならないのかも。
選考結果についてちょっとコメントすると、今回の10作品中、観ている作品の結果は『ソラニン』(★)が9位、『第9地区』(★★☆)が2位の2本のみで、まあ妥当な結果。
『ソラニン』は、松江哲明監督が100点満点で10点つけていたけど、そんなもんだよなぁ。