【原題】Blue Valentine
2010年、アメリカ、カラー、1:1.66、35ミリ上映、16ミリ撮影、ドルビーデジタル、112分、英語(日本語字幕)、R15+
【監督&脚本】デレク・シアンフランス、他
【出演】ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ、他
2011/06/07(火)14:50-16:55鑑賞、TOHOシネマズ シャンテ3、約30人/約250席
恋が冷めた夫婦を、結婚前の2人のシーンの数々を絡めて描く。
『キッズ・オールライト』(★★)もそうだったんだけど、映画の最大要素が「設定」で、そこからなんとなくストーリーを派生させて映画にした感じ。
これ、日本映画でいうと「難病モノ」みたいなもの。
難病モノは、「恋する2人が死別する悲劇」を作ることが最大要素。
病気そのものに思い入れがあるとか社会的な問題を訴えようという意図はない。
よって病気は映画を作るための「道具」に過ぎないというマイナスイメージが難病モノにはある。
『キッズ・オールライト』のレズ夫婦、『ブルーバレンタイン』の愛が冷めることも、同様に作り手は映画のための「道具」ぐらいにしか思ってないのかも?と感じた。
ただし、「映画は所詮芝居を見せるためのもの」とすれば、「ストーリーは何かを道具にしてでもそれなりのものをでっち上げれば御の字」となり、この映画を肯定的に受け止められる。
芝居は良かったし、ストーリーも少なくとも『キッズ〜』よりは盛り上がっていた。
ただ、良い芝居を観ても、「何のための芝居?何のための映画?」という疑問はぬぐえない。
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