【原題】Etat de Siege / State of Siege(意味:包囲状態?)
1973年、フランス=イタリア、カラー、1:1.85、121分、仏語
【監督&脚本】コスタ=ガブラス、他
【出演】イヴ・モンタン、O・E・ハッセ、レナード・サルヴァトーリ、ジャック・ペラン、他
2013/04/11鑑賞、NHK-BS2放映
<ストーリー>
1970年、ウルグアイで反政府組織がアメリカの民間人を誘拐した。
そして彼を尋問し、南米各国で警察を指導し、反米的勢力への殺戮を背後で操っている張本人であることを暴こうとした。
<感想>
尋問で、隠そうとしていたことが暴かれ、事実が次第に明らかになっていく展開ならサスペンスフルだろうが、ここでは尋問する側が答を全部知っていて、「…ってのは事実なんだろ?」と聞くだけなので、やりとりにも先の展開にも期待できず面白味に欠ける。
一国の草の根反政府組織が、自国はおろかアメリカ国内や南米の他国での極秘活動について何から何まで調べあげられているのも変な話。
つまり、実際の事件を元に作られたこの作品の目的は「告発」であって、リアリティや面白さの表現には無頓着ということか?